“男性から女性への花贈り文化”を広めるため、活動するイケメンたち
いや、素敵なのはわかってます。百も承知。でも、なかなかできない。女性に花を贈ったことのある男性、どれだけいるんでしょうかね？
「これまでのヒアリング経験からなのですが、どうやら8割の女性は男性から花をもらった経験が無いみたいなんです」。お答えいただいたのは、「FLOWER GIFT STORY」なる活動に取り組んでいらっしゃる長井ジュン氏。「男性から女性へ“花を贈る”文化を広げよう」という志で、今年3月に起ち上げたプロジェクトだそうです。
「これには、二つの要因があると考えています。まず景気が悪いのと、もう一つは『若い男性が花を買わない』という現実です。データによると、9割近くの女性は『花をもらうと嬉しい』と思っていることは明らかなのですが……」（長井さん）
ちなみに長井さん、プロジェクト始動前にレストランでのアルバイトを経験しており、その時期に「お客さんへ花を贈る」というサプライズ演出を実施、非常に喜ばれた経験があるそうです。
「ですので“男性から女性に花を贈る文化”に特化し、啓蒙活動に取り組むことを決意しました。そうすることで、結果的に日本が花でイッパイの国になるのでは、と考えております」（長井さん）
この取り組みが花業界ではなく、長井さんら“業界外”から発信されているのが興味深い。
「花業界も喜びますし、女性も喜ぶ。そして男性も、花を贈る喜びを知れて嬉しくなる。そうなることを、期待しています」（長井さん）
では、「FLOWER GIFT STORY」の具体的な活動内容について。
まず第一にfacebookページで男子から女子への花贈りエピソードを発信、女性からの共感と反応を集め、男性にその反応を届ける事をメインの活動にしているとのこと。
そして、もう一つ。要注目は、同プロジェクトが手掛ける「花贈り男子」なる45人の男の子集団でしょうか。端的に言うと「イケメンが女性に花を渡す」ユニットで、企業等から発注を受けるとすぐさま花を贈りに彼らが出向くらしい。
ちなみに今まで、企業からは以下のような発注があったという。
・女性だけの企業に、「花贈り男子」たちがサプライズ登場。同社社長と産休に入る社員に向け、花をプレゼント。（その際は受け取り主の人物像を聞き、打ってつけの花を贈っている）
・女子会に50本のガーベラを持つ「花贈り男子」たちがサプライズ登場し、出席者に花をプレゼント。
・銀座に美容サロンをオープンする女性のため、友人から「花贈り男子」の派遣依頼が。イケメンがサプライズで店舗に登場し、花をプレゼントした。
・七夕の交流イベントに「花贈り男子」を派遣。ビンゴで当たり番号を引いた男性に花を手渡し、「また会いたいと思う女性に花を持って行ってあげてください」とアドバイス。架け橋となると同時に、「女性に花を贈る」という行為を初体験させてあげている。
※もらえなかった女性には「花贈り男子」から花をプレゼントしている
・携帯ドラマ『最上のプロポーズ』（伝えたい気持ちを花に託す男たちを描いた作品）の上映試写会に、ブーケを持つ「花贈り男子」たちがサプライズ登場。試写会参加女性に花をプレゼントした。
（出席者は、花を持ったイケメンたちと記念撮影の連続になったとのこと）
ちなみに同プロジェクト、要望があれば日本全国どこへでも行く覚悟があるという。
「海外では当たり前の行為なのに、日本で男性から女性に花を贈ることってほとんどないですよね。それを変えていきたいと思っていますので！」（長井さん）
イケメンから女性に浸透し、その波が男性へも波及。結果、当たり前の文化となり、最終的には花でイッパイの日本になっている。そして、みんなに喜びが与えられる。
そんな流れに期待を抱かずにはいられない、壮大なプロジェクトです。
（寺西ジャジューカ）
