6月8日に開票されたAKB選抜総選挙で1位に輝いたHKT48の指原莉乃が、『笑っていいとも!』のスタジオで総選挙後の心境を明かした。世間体もあり感情を表に出せなかったという指原に、共演者が「ここで思い切り叫んじゃえば」とすすめると彼女はその気持ちをぶちまけたのだ。

第5回AKB48選抜総選挙』が終わって、日産スタジアムの控え室へ引きあげる指原莉乃の姿は「まだ、実感が沸かない」という戸惑いの表情にさえ見えた。だが、6月10日の『笑っていいとも!』に出演した彼女が放送後のトークでその真相を話した内容が、16日の『笑っていいとも!増刊号』で紹介されたのだ。

指原は1位になっても「盛られてしまうので、喜びを“よっしゃー”のようには出せなかった」という。ステージ上でも本当はガッツポーズくらいしたかったのだろう。その後の囲み取材でも「まだ、もうちょっと時間をおかないと実感が沸かない」と答えたのも、喜びを押し殺してのコメントだったようだ。

彼女は当日のそんな緊迫した空気を、「家に帰るまでが総選挙でしたね」と話す。そして家に入った時に、“ドン”と床を踏みしめてガッツポーズをしながら喜びを噛み締めたのである。

『いいとも』のスタジオアルタでそんな本音を話す指原に、共演者の香取慎吾が「ここで勝利の叫びを言ったら? 一発!」とけしかけた。「えっ」と躊躇した指原だったが、意を決して観覧客と視聴者に向けて叫ぶ。

「1位とったぞ! なめんなよ、バカヤロー!」

彼女の心からの叫びに、タモリや香取慎吾、田中裕二(爆笑問題)などレギュラー陣は意外に感じたようだ。「誰も、なめてないよ」とフォローして指原をなだめたのだ。

指原は「世間の人は私が1位になったら不正とか言うじゃないですか!」と叫んだ理由を明かす。司会のタモリも速報で彼女が1位となった時は「不正だろう」と茶化したが、そのことではないらしい。彼女の所属する太田プロダクションが、事務所をあげて投票したという噂に対しての不満が爆発したのだ。「太田プロが入れるんだったら、(大島)優子ちゃんに入れますよ!」と彼女は主張していた。

さすがにそれでは終われず、周囲から「今度は、応援してくれた人たちに喜びを伝えよう」ともう一度すすめられた。指原が再び「1位、やったぞー!」と叫んだが、最初の「バカヤロー」に比べるとパワーがなく、「全然、心がない」と突っ込まれてしまった。

キャラクターとはいえ、総選挙で1位となっても半分は冷やかしのような対応をされただけに、指原莉乃もどこかで不満を発散したかったのではないか。『いいとも』でそれが実現してスッキリしたことだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)