塚田 悲願の初優勝!次は何を目指す(撮影:米山聡明)

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<東建ホームメイトカップ 最終日◇21日◇東建多度CC名古屋(7,081ヤード・パー71)>
 三重県にある東建多度CC名古屋で開催された男子ツアー国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」。午後から次第に強さを増す強風の前に多くの選手がスコアを崩す中、4バーディ2ボギーの“69”をマークした塚田好宣がツアー初優勝を飾った。43歳、プロ転向20年目での初優勝は、ツアー初優勝年長者で歴代4位、最も年数のかかった選手では歴代5位の記録となった。
塚田好宣のプロフィール
 アンダーパーの選手が1人も出なかった2日目と同じように強風が吹き荒れた最終日。しかしこの状況が逆に「人のスコアを気にせず、自分のゴルフに集中できた」と塚田の初優勝を後押し。「今日の天候ってQTの時の天気に似てるんですよね。こういう状況には慣れてました」とこれまで毎年QTを戦ってきた辛い経験がタフなコンディションを克服する原動力となった。
 塚田は前半で3つのバーディを奪い、上位の選手が軒並みスコアを崩したため独走態勢を築く。後半出だし2ホールで逃げの気持ちが生まれ連続ボギーとするが、14番で20ヤード近いパットが決まりバーディを奪う。「14番のバーディでいけるかもって思いました」とそこからは堅実にパーを重ね終わってみれば2位とは4打差、大差での優勝となった。
 「すごく嬉しいんですけど、気分としては次の目標は何にしようかなって感じです」記者会見場に現れた塚田は開口一番こう語った。塚田は1994年にプロ転向して今年で20年目、長い期間をかけて初優勝をつかんだ。「よくここまで諦めずに頑張ってきたなって思います。でもまだ1勝目なのでもっと頑張って行きたいですね」とやはり優勝を喜ぶよりも前を向いて今後を考える。
 塚田と言えばアジアンツアーのイメージが強い。そのことについて「アジアンツアーに固執しているわけではなくて、ツアープロとしてどんどん試合に出るべきだと思ってるんです。アメリカとかも出たいけど資格がないですからね。ツアープロは出不精になったら終わりなんです」とあくまでもツアープロとして戦いの場を求めてきた。そんな塚田の尊敬する人物が室田淳。室田はレギュラー・シニア、時にはチャレンジなど出られる試合には全て出場している。塚田いわく「ツアープロというのはこういう人」とのことだ。
 「日本で勝ったから次はアジアで1勝したいですね。あとはメジャーにもう1度出たいです。2008年の全英の時より上手くなっているので、予選を通れるんじゃないかなって思うんですよ」今回の優勝は終着点ではなく、あくまでスタート地点。さらなる高みを目指して塚田の挑戦は続いていく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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