デイスパやケミカルピーリングを日本に初めて導入したサフォクリニックの美容整形・美容外科の白壁征夫院長。

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プチ整形やアンチエイジングなど美容医療がブームになっている。だが、美しく変わりたいと願う一方で、整形したことは他人に気づかれたくないという人も多い。

「日本人らしい感覚ですよね(笑)。アメリカ人や韓国人なら、変化しないものにお金を払うなんて! という人も多いですが」
というのは東京・六本木にあるサフォクリニックの白壁征夫院長。

先日、同クリニックが実施した「2013年最新美容医療発表会」に参加。美容医療の最新事情を聞いてきた。

白壁院長によれば、最近の美容医療はメスを使わない「ノンサージャリー(非手術)」が主流になっているという。一般的に手術のほうが効果は大きいが、劇的な変化を望まない日本人にはノンサージャリーのさりげない変化がちょうどいい場合も少なくない。

たとえば、白壁院長が得意とする、頬のしわやたるみ取り、いわゆるフェイスリフトもそうだ。
「特殊な糸を皮下にいれて、たるみを引き上げるフェイストリフト術は、年々進化しています。今回当院が導入した“3Dリフト”という施術は、3カ月かけて皮膚を引き上げていくもの。一度に大きく変化しないので、気づかれにくいのも特徴です」
3Dリフトで使う糸は体内で溶けるため抜糸の必要もないという。

もちろん、手術でなければ治せないパーツもある。その1つがバスト。同クリニックでバストのエイジングを担当する高見昌司先生いわく、いまやバストも洋服と同じくデザインする時代。
「洋服の設計のように細かく計測してデザインします。医師のなかには胸の手術なら15分で終わるよ、などという人いますが、時間をかけて話をして理想なバストをデザインすることが大切です」
実際に術中の写真を見ると、体には微細な線が描かれ、まるで精巧な設計図のよう! 形成外科の再建医療などで培った技術をベースに、授乳での下垂やしぼんだバストなど、あらゆる悩み対応してくれるという。

「最近は、日本の女性が歳を取らなくなってきました。今の60歳は昔の40歳位の感覚ですね」
と高見先生。たしかに、年齢を重ねてからも理想的なボディラインや生き生きとした目をした女性がいても、少しも不自然ではない時代。ちなみにアメリカの女性は大きなバストを望む人が多く、ヨーロッパの女性はファッショナブルに見えるような、大きすぎず、小さすぎずバランスのとれた好む傾向があるのだとか。

「美容医療とは、若々しい外見をつくることが目的ではなく、若々しくなることで自信を取り戻し、メンタル的にも充実した人生を送っていただくために、背中を押して差し上げる存在」
とは白壁院長の弁。美しくなりたい女性の願望と共に、今後も美容医療はますます進化していきそうだ。
(古屋江美子)

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