ミランMFリッカルド・モントリーヴォは、バルセロナを止めようと走りまくった疲労からすでに回復し、今度はインテルを止めるためべく、同じように走りまくろうと準備している。

「僕らはハンディを背負ってスタートした。ここまでやってきたことは、前をいくグループに追いつくために役立っただけだ。すべてを無駄にしないように気をつけなければいけない」

−チャンピオンズリーグ(CL)では成功しましたが、インテル戦はより難しいという声もあります。
「それは分からないよ。僕らが喜びで浮かれているとは限らない。集中しているよ。3位に入るという目標を達成しなければならず、インテルがおそらくは最も危険なライバルだということを、僕らはちゃんと分かっている。バルセロナ戦では、失うものがより少なかった。精神的に違ったんだ。今はより責任がある。僕らは多くを懸けて戦うんだ」

−注目は(マリオ・)バロテッリです。彼がゴールを決めるたびに、あなたは耳元で何か言っていますよね。教えていただくことはできませんか?
「特別なことじゃないよ。パルマ戦では冷静を保つように言った。ちょっとナーバスになっていたようだったし、次の試合はダービーだったから。彼がダービーでいることは必要だった」

−インテル戦では問題があると思いますか?
「マリオは成長した。こういった状況にも準備できていると思う。最初のファウルでキレることはないと思うよ」

−ですが、あなた方はかなり彼を守ろうとしているようですが…。
「彼は常に注目を浴びている。僕らは助けようとしているんだ。マリオは良いヤツで、常にほかの選手のために惜しみなくやろうとしている。度を越してしまうときもあるけど、ミランや代表で僕が知る限り、ポジティブな人だと思うな」

−では、彼の友人であるエムバイェ・ニアンは?
「オープンな人間だね。フィジカルはもう準備できている。ただ、彼は若い。初ゴールが決まるのを待とう。ただ、彼は(ステファン・)エル・シャーラウィと同じように、役に立つことができる。すごく犠牲を払ってくれるからね」

−エル・シャーラウィについて、“バッド・ボーイ”たちの存在で、彼が中心じゃなくなったのでは…
「違うと思う。ステファンは成熟しているし、彼とバロテッリはとてもうまくいっている。ピッチでは互いを探しているよ。問題はないと思うな」

−ルックスが風変わりなことがミランのブランドとなっていますが、あなたやマッシモ・アンブロジーニのような選手はどう思っているのでしょう?
「みんなが僕らみたいだったら、つまらないでしょ。チームというのは、おとなしいタイプと、オープンでちょっとクレイジーなタイプが正しくミックスされている必要がある。それに、あくまでルックスの話だからね」

−あなたとアンドレア・ピルロを比較する声は絶えません。
「アンドレアは世界最高の選手の一人だ。比較してもらえるなら、名誉なことだよ。その上で、僕は僕のやり方でやる。彼はプレーをつくることに関してベストだけど、相手のプレーを止める点では、僕の方がやっているかもしれない」

−監督はピルロの放出で大きく批判され、今でも批判されています。
「監督はチームを成長させているよ。僕は加入したときに(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督のことはほとんど知らなかった。今では、とても優れた人だと言える。以前の選手たちとの関係は知らない。でも、僕は若手との仕事ぶりや、みんなに自信を植えつけたり、特に大事な試合の前や試合中に落ち着かせてくれているのを見ている。僕からすれば、このチームにとって適切な人だ」

−ミラノはどうですか?
「居心地良いよ。周りがそっとしておいてくれる街だ。僕は中心、ブレラ地区に住んでいる。ブレラ美術館にも行かないと。父が毎日うるさいんだ」