麻生久美子

 吉川トリコの同名小説を原作に、麻生久美子と大泉洋の初共演&W主演によって映画化された『グッモーエビアン』(12月15日公開)。17歳で出産を経験した元パンクロッカーの母アキ(麻生)と、しっかり者の中学生へと成長した娘ハツキ(三吉彩花)、そして海外放浪の旅から帰ってきた超・自由人ヤグ(大泉)の3人が描く、ロックでパンクな家族の姿。妊娠4ヵ月の時期に本作の撮影に臨んだ麻生久美子に“家族”や“ロック”について話を聞いた。

――まずは、本作の台本を読まれて、一番魅力に感じたのはどんな所ですか?

麻生:まず、家族の話という所です。普通ではないんですけど、こういう家族の話ってあまり出たことが無いんですよね。いつも変わった役を選びがちだったので(笑)。台本を読んで、最初はハツキという大きな娘がいることがあまりに想像できなくて、すごく驚いたんですけど、きっとアキとヤグの関係性はお芝居をしていて楽しいだろうなというイメージが浮かんだので、この掛け合いみたいなものをやりたいなと。でも一番は結局最後に温かい、良い家族の話に落ち着く所が魅力的でした。

――ちなみに、アーティストのMEGさんのライブを何度か取材した時に麻生さんの姿を度々お見掛けしたのですが、お知り合いですよね?

麻生:仲良しです(笑)。MEGのライブはほとんど行ってます!

――今回ミュージシャンであるアキを演じる際に、どんなことを意識されましたか?

麻生:私はギターを弾いたこともミュージシャンの役をやったことも無いんですね。アキはパンクロッカーでギタリストなので、YouTubeで検索したり、監督からは「川村カオリさん(2009年、癌で他界)を観てみて下さい」と言われたのでPVを観たり、目で見て色々と吸収したぐらいで、それ以外特に何かはしてないです。

――ギターの練習は?

麻生:しました。「丸々2曲弾けるようになって下さい」と言われて、台本上だとほんのチョットだから、最初は「弾いてるように撮るのかな?」と思ってたんですけど、きちんと弾けるようにならないといけないんだなと(笑)。でも、練習して弾けるようになるとすごく嬉しかったので、やれて良かったなと思います。

――上達している実感は、あったんですね。

麻生:あまり意味もよく分からずに上達してるんですよ。そのコードしか押さえられないし、とりあえず弾けるけど、他はできない。もう忘れましたし、多分もう弾けないです(笑)。

――完成した演奏シーンを観て如何でしたか?

麻生:ライブシーンは、本番の時に押さえる所とか、いっぱい失敗しちゃったので、大変でしたけど、上手く撮って頂いたのと編集のおかげでなんとか(笑)。弾きながら前に出てコーラスを歌うとか、観てる方は簡単そうに見えるけど、やると意外とものすごく難しいんですよね。よくタイミングを忘れて、歌うところなのに弾いていたり、そういうことばかりでした。

――全然ミスしてるようには見えなかったです。

麻生:編集の力ですね(笑)。

――ちなみに、麻生さんは「ロック」という言葉から、どんなアーティストをイメージしますか?

麻生:うちの母がすごく矢沢永吉さんのファンなので、いつかはライブに行ってみたいんですけど、チケットが取れないんですよね。あと、エレカシのライブも好きです。

――普段はどんな音楽を聴かれますか?

麻生:最近、クラシックが好きです(笑)。

――お子さんの教育にも良いらしいですからね。

麻生:みたいですね。妊娠する前から結構好きだったんですけど、なんか気持ちが良いんですよ(笑)。あとジャズとか。日本の音楽は、好きなアーティストだけ聴きます。次のページ:なかなか出来ないけど、憧れの生き方