北海道で繰り広げられるハイレベルご当地バーガーウォーズ

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魚介、ラーメン、スープカレー……。

北海道はご存じの通り味の宝庫だが、忘れちゃいけないのが「ご当地バーガー」だ。

メジャー過ぎる北海道グルメの陰に隠れているが、実は優れたご当地バーガーが数多く存在し、日夜シノギを削っている。

その一部を紹介しよう。

まずは函館にあるハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」。

過去に日経新聞が発行する「日経プラスワン」に掲載された「ご当地バーガーならこの店」で、2位以下を大きく引き離してトップになったこともある。

チェーン展開している16店舗は全て函館および近隣に集中しており、道南を代表する味のひとつとしてキッチリ認知されている。

ベーシックなものから北海道ならではの食材を使ったものまで、メニューの種類は豊富。

当然ながら作り置きは一切していない。

具材だけでなく、全ての素材を北海道産で統一しているだけに、どのメニューも味はピカイチなだけでなく、ボリュームも半端じゃない。

それでいて価格はリーズナブル。

ともかく函館に行ったなら足を運んでいただきたい。

海産物の宝庫である北海道だけに、ナニかしらそれらを使ったバーガーがあるのでは……と考えていらっしゃるアナタ。

これがあるのだ。

次に紹介する「ホタテバーガー」がそれ。

道東の野付(のつけ)半島近隣にある別海町の6つの店が知恵を出し合い、地元ならではの味として生み出したご当地バーガーである。

単に野付湾でとれるホタテを挟んだバーガーというわけではない。

10項目の定義を自分たちに課し、それに従って作ったものだけを正式なホタテバーガーとして売り出しているのである。

そんな努力が実り、北海道の食材を使ったご当地グルメの味を競う「新・ご当地グルメグランプリ北海道」で、3年連続グランプリに輝いている。

●information別海ジャンボグルメ推進協議会ここまで紹介した北海道のご当地バーガーは、すでに全国で有名かもしれない。

最後は小さな店がひっそりと出しているレアなご当地バーガーを紹介したい。

道東は摩周湖(ましゅうこ)に程近い弟子屈(てしかが)町にある、「カントリーキッチンちゅっぷ」の「カレーバーガー」だ。

この店は地元の酪農家が経営するファームレストランで、自家製のパンやスウィーツ、4日間煮込むスパイシーなカレーなどが非常に人気だ。

ある時、ふと店主は「今出しているメニューの素材を基にバーガーが作れないか」と思い立ち、考案したのがカレーバーガーである。

バンズでなく自家製のパンを使用。

カレーを敷き、その上にハンバーグではなくひき肉、レタス、卵などを載せ、再び自家製パンでサンドして完成だ。

バーガー用の特別な仕入れが不要なので、価格もリーズナブル。

シンプルで味わい深いスグレバーガーである。

ここで紹介したのはほんの一部だが、北海道には激ウマご当地バーガーが数多くそろっている。

旅行に来た際にはぜひお試しあれ。