左より黒谷友香、水道橋博士
 大都会ニューヨークを舞台に、プレイボーイな推理作家とクールな美人刑事の異色コンビが、不可解な難事件の数々に挑む、本格ミステリー・ドラマシリーズ『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』。劇中の二人をイメージして、黒谷友香と水道橋博士がPRに抜擢され、本作の魅力や身の周りに起きた“ミステリー”な出来事について語った。

――劇中では、バラの花びらが敷き詰められた女性など、カラフルな遺体が毎回登場しますが、特に印象に残ったエピソードはありますか?

水道橋博士:毎回スゴイじゃないですか。第5話で氷漬けにされた死体があったでしょ。キレイだなというか、撮り方が凝っているなと毎回思いますね。あのシーンは10秒ぐらいしかないでしょう。そういうテンプレートにハメる時の技術とか、この1シーンにどれだけお金を使っているんだ!という所が相当スゴイなと思いますね。

――本作は、全米のドラマファンが選ぶ“最も好きな犯罪ドラマ”に2年連続で選ばれていますが、その理由はどんな所にあると思いますか?

水道橋博士:海外のテレビドラマの競争ってものすごくて、市場そのものも世界に広がっているから、面白くなければすぐに終わるし、低視聴だったらすぐに切られる訳じゃない。シーズン4まで続いているのは本当に人気のある証拠だし、これを一人の脚本家が書いていたら天才だと思いますね。もう一話目から全部、会話の妙というか、名台詞の連続なんだもん。

――黒谷さんは、ご自身も女性刑事役を演じられていますが、ベケットの印象は如何ですか?

黒谷友香:ベケット自身にすごく魅力があるので、刑事じゃなくても惹かれるけど、男社会の中で女性として頑張っていて。本当の彼女はクールで男勝りな性格ではないのかもしれないけど、そういう風に見せなきゃいけない、女の面を見せない仕事モードのベケットはすごく格好良いと思う。逆に、それがまた「私生活はどうなんだろう?」と思わせる魅力を持ってますね。

水道橋博士:甘えてる所とか見たいよねー。

――今後にも注目ですね。クールでお堅いベケットと軟派でお調子者のキャッスルは正反対なタイプですが、お二人は公私のパートナーに何を求めますか?

黒谷友香:私は、正反対な方が良い時が多いと思います。特に仕事においては、自分と違う意見をもった人と一緒にいると、最初は反発もあると思うんですけど、後で広がりが出ると思うので。

水道橋博士:オレは、推理小説作家がNY市警に潜入取材して、しかも性格がまるで違うというのは現実的ではないと思うんだけど、究極のファンタジーとしてリアリティがあるのは、それを成立せしめている脚本家だったり、ドラマの力なんだと思いますね。多分、現実的には上手くいかないでしょうね。