試合 :プレミアリーグ 第3節
開催日:2012年9月2日
結果 :マンチェスター・ユナイテッド勝利
スコア:「2−3」
得点者:ランバート ファン・ペルシ シュナイデルラン ファン・ペルシ×2

○ サウザンプトン

FW:ランバート
MF:ララナ S・デイヴィス ウォード・プラウズ パンチュン
MF:シュナイデルラン
DF:フォックス ホーイフェルト フォンテ クライン
GK:K・デイヴィス

FW:マユカ
MF:ロドリゲス S・デイヴィス ウォード・プラウズ プラド
MF:シュナイデルラン
DF:フォックス ホーイフェルト フォンテ クライン
GK:K・デイヴィス

○ マンチェスター・ユナイテッド

FW:ファン・ペルシ
MF:ウェルベック 香川真司 バレンシア
MF:クレヴァリー キャリック
DF:エヴラ ヴィディッチ ファーディナンド ラファエル
GK:リネガー

FW:ハビエル・エルナンデス ファン・ペルシ
MF:ナニ バレンシア
MF:スコールズ キャリック
DF:エヴラ ヴィディッチ ファーディナンド ラファエル
GK:リネガー


吉田麻也の加入が決まり、李忠成がベンチ入りしていたサウザンプトンは「4−3−2(ワイド)ー1」。そして、香川真司が開幕から3試合連続でスタメン出場となったマンチェスター・ユナイテッドは「4−2−3−1」。もちろん、香川のポジションはトップ下でした。しかし、試合開始から、なかなか香川はボールを収める事ができず、前半16分、横パスを受けた香川のところでボールを奪われて、そこからサウザンプトンに先制点を決められてしまいました。

やはり、この試合でも、縦パスをしっかり収める事ができない、という傾向は続いていましたが、前の2試合よりも、ボール受ける時の動きの幅が少なく、ちょっと疲労が出てきたのかな、という印象で見ていたのですが、何度も指摘してきたように、香川の場合は、動きで相手を制せないとボールロスの回数が増えてしまうので、この試合では、その最も悪い状態の香川になってしまっていたかなと思います。運動量、というよりも、動きの幅、大きさ、ですね。

そして、相変わらず、ゴールに背を向けた状態でボールを受けようとする、受ける、という事が多いですし、また、そのまま前を向かずに、前を向こうとせずに、ワンタッチでバックパスをしてしまう、というプレーも多くて、そこがとても気になります。ブンデスよりもプレミアの方が、前へ出る守備の圧力、後ろからの守備の圧力、それが強い、という事も、すぐにパックパスをしてしまう理由にはなっているとは思いますが、香川はそこを乗り越える必要があるかなと思います。

後ろから強い圧力を受けても、大きな動きの中でボールをキープしたり、サッと回転して前を向いたり、もしくは、これも何度も書いていますが、1つ下がったポジションからプレーをスタートさせる事で、最初から前を向いてボールを受けるようにしたり、そういう何かしらの方法で、もう少し起点力を上げる必要があると思います。1回か2回ぐらい、中盤の低い位置まで下がって、クレヴァリーとポジションチェンジしていたシーンはありましたが、その回数をもっと増やしても良いかなと思います。

ドルトムント時代でも、シャヒン、ギュンドアン、この2人のボランチの選手との連携の良さが香川の活躍に繋がっていましたし、また、特にギュンドアンとは、ポジションチェンジを意図的にやるようになってから、チームも香川も向上した、という事がありましたから、やはり、マンチェスター・ユナイテッドでも、それと同じ事をやった方が良いと思います。そして、その方が、前で頑張るよりも、香川の場合は得点を取れるようになる、という事も、以前に書いた通りですね。