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6月27日(水)〜7月23日(月)、渋谷ヒカリエ8階の8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryにて『デヴィッド・リンチ展』が開催される。4月26日にオープンしたばかりの本ギャラリーでは今回が第3回目の展覧会となる。

写真上:Hand of Dreams (c)David Lynch 64 x 88.5 cm lithograph

「イレイザーヘッド」「ツイン・ピークス」「マルホランド・ドライブ」等の映画監督として知られるデヴィッド・リンチ。映画のみならず、絵画や写真、アニメーションや立体作品、音楽制作まで、様々な方法で独自の表現活動を続けている。2007年に開催されたパリのカルティエ現代美術財団での個展"The Air is on Fire"は大成功を収め、日本では、1991年東京の東高現代美術館、2010年大阪のコムデギャルソンアートスペースSixにて展覧会を行っている。本展では、リトグラフ10点、水彩12点を中心とした彼の最新作が紹介される。

『絵のこととなると、私が本当に美しいと思うのは暗いものの方だ。人生の明るい面を自分にとって心地よい様に描くことは学ばなかったのだろう。そうすることもできるとは思うけれどーーールソーはそうだし、ある意味でリチャード・ディーベンコーンもそうだ。しかし私の絵はすべて有機的で暴力に満ちたコメディだ。暴力的に制作され、プリミティブで剥き出しなものでなければならない。そしてそれを実現するために、私は私が描くよりも衝動が描くにまかせ、自分はなるべくその邪魔をしないように努める。実際、ブラシで描くことは少なくなったーー指を使う方が好きだ。できることなら絵に噛み付きたい。』
(東高現代美術館編集「デヴィッド・リンチ PAINTINGS DRAWINGS」1991年より抜粋)


写真上:デヴィッド・リンチ、リトグラフ制作風景

≪デヴィッド・リンチ≫
1946年アメリカモンタナ州生まれ。画家を目指し1965年ペンシルベニア美術アカデミー入学。AFI(アメリカ映画協会)の奨学金を得、完成までに5年の歳月を費やし1977年『イレイザーヘッド』制作。その後、1980年『エレファント・マン』(アカデミー賞8部門ノミネート)、1986年『ブルーベルベット」』(アカデミー賞監督賞ノミネート)、1990年『ワイルド・アット・ハート』(カンヌ国際映画祭パルムドール受賞)などを発表し、1989年〜1991年TVシリーズ『ツイン・ピークス』では世界中でヒットを記録。2001年『マルホランド・ドライブ』ではカンヌ国際映画祭監督賞、2006年には今までの業績に対してヴェネチア国際映画祭栄誉金獅子賞を受賞する。2007年にはパリ・カルティエ現代美術財団にて大回顧展The Air is on Fire"を開催し大盛況となる。現在自分が主宰する"デイヴィッド・リンチ財団"のドキュメンタリーを製作中。また新作映画についても準備中であり、音楽制作も精力的に行っている。

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8階
Tel:03 6434 1493
Fax:03 6434 1494