[Photo:Ina Fassbender / Reuters]

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前回、苦境に陥っているガンバについて、世代交代の時期に差し掛かっている、チームとして過渡期を迎えていると書いた。今回は世代交代についてもう少し話してみたい。
 
いわゆるヨーロッパの強豪国だと、ビッグクラブと中小クラブの棲み分けがはっきりしている。毎シーズン優勝争いに絡むビッグクラブは、優勝を狙うために耐えず大金を投じて血を入れ替え、チーム内での「世代」というカテゴライズも最近は特に薄れてきているように感じる。

お金を使って、常に優勝できる戦力を整えていく。最強と言われるバルセロナも、ちょこちょこと選手を入れ替えて、トップレベルを維持しているね。
 
また、地方の中小クラブは、有能な選手を育成してビッグクラブに売るのが命題となっているから、ビッグクラブとは違う意味で血の入れ替えがある。
 
Jリーグの場合は、まずそうした棲み分けがない。プロクラブではなく、企業スポーツとして始まっているから、予算規模が基本的には親会社の業績によるんだ。そこで、上記のようなビッグクラブは生まれにくいし、輸出元として割り切るクラブも出てこない。
 
さらに、1年生より3年生を重要視する日本的アマチュアリズムがまだ根強いようにも感じる。1年生の起用は珍しいことではないけど、先輩後輩の縦関係、学閥、OB……。日本の文化には、純粋な実力ではない評価軸が多い気がするね。そうしたことも、世代交代の稚拙さにつながっていると思う。
 
そして、チーム作りにおける最大の問題は、予算のあり方だ。Jリーグクラブの社長は概して親会社からの出向であり、オーナーではなく、サッカー部の部長的な立場だ。決められた年間予算内でいかにまわすか、というのが課せられたタスクになっている。
 
だから今回のガンバのケースも、監督交代をしても追加予算がないから、下からの昇格にするほかない。プロクラブとしての青写真も何もあったもんじゃないよ。
 
これまで何度も述べてきたけど、本当のチーム作りをするなら、独立独歩だ。非常に厳しい道ではあるけど、どこかでそう舵を切らないと、リーグ全体が尻すぼみしてしまう。