年上の新人、年下の先輩、正直やりづらい?
社会人デビューの季節。職場には、さまざまな経歴を持った人がいるので、"先輩だけど年下"というケースもあるものです。もしも職場に、「年上の新人」もしくは「年下の先輩」がいたら扱いにくいのでは......と気になる人もいるのでは? そこで今回は社会人300人と、この春社会人になる予定の学生300人に「入社先にいる年上の新人」について聞いてみました。
【社会人編〜後輩・新人が年上だったら?〜】
Q.自分より年上の新人が職場にいたら、どう思いますか?
・正直、やりづらいと思う......47.7%
・全く関係ない......52.3%
Q、実際に年上の後輩・新人がいたら、どう接しますか?
・会社では後輩として扱うが、プライベートでは年上・同い年として接する......39.7%
・仕事でもプライベートでも年上・同い年として会社の先輩などと同じように接する......37.7%
・会社でもプライベートでも後輩は後輩として扱う......22.7%
社会人の半数以上が、年上の新人でもやりづらさは感じないようです。とはいえ、「仕事の時は言葉遣いに注意して普通に接するけれど、仕事以外では自分より人生経験を積んでいるので目上の人として対応します」(女性/社会人5年目/医療・福祉職)など、仕事とプライベートとでは接し方を変える、という意見も。
【学生編〜先輩が年下・同い年だったら?〜】
Q.自分より年下・同い年の先輩が職場にいたら、どう思いますか?
・正直、やりづらいと思う......78%
・全く関係ない......22%
Q.実際に、入社先に自分より年下、同い年の先輩がいたらどう接しますか?
・先輩は先輩として接する......84%
・仕事では先輩でもプライベートな場面では同い年・後輩として接する......15%
・仕事場でもプライベートでも年下として扱う......1%
「年上の新人」という立場のほうが年齢を重視し、「やりづらい」と思っている人が多いものの、社会人としての立場を重視して、どんな時も「先輩」として接するという意見が多数でした。
社会人・学生両方の「やりづらい派」は、敬語での接し方がネックになっている様子。「お互いに敬語の使い方で戸惑いそう」(男性/金属・鉄鋼・化学内定/4年制大学)、「新人でも年上なら敬語で接するし、相手も敬語で話してくると思うので、なかなか距離は縮まらないと思う」(女性/社会人3年目/事務系専門職)など、珍しいケースなだけに戸惑ってしまうのでは、という意見がありました。
一方、全く気にしない派は「公私の区別を付けるから問題ない」(女性/社会人8年目/秘書・アシスタント職)、「仕事をする能力に実年齢は関係ないと思う」(男性/機械・精密機器内定/大学院)など、仕事とプライベートをはっきりと区別し、年齢よりは実力を重視しているといったコメントが多く挙がっていました。
「年上の新人」からすると、ちょっとやりづらいなぁと感じてしまうのは仕方ないかもしれませんが、「年下の先輩」側からすると、実はそれほど年齢は気にしていないことが今回のアンケートで分かりました。"仕事の上では年齢は気にせず、年上への敬意を忘れない"という一番理想的な関係が築けたらいいですね。
●山本初美(エフスタイル)
調査期間: 2012年3月/アンケート対象:フレッシャーズ マイナビスチューデント会員、マイナビニュース会員/有効回答数 600件(ウェブログイン式)