野菜基地の『マルシェのたべかた』3月のレシピVol.2 スティックセニョール編

農家の人たちが朝獲れ野菜を持ち寄るマルシェ。南青山野菜基地が発信する「マルシェのたべかた」では、フードコーディネーターゆうこさんによる旬のマルシェ野菜を使ったおいしいレシピを開発中。veritaおすすめのレシピを毎月2回読者の皆さんにご紹介。土の匂いが残る個性的な野菜から色や形が面白い野菜なども、アレンジ次第であっという間に心と身体を満たす素敵な一皿に変身！

3月の野菜? 日本に逆輸入された新野菜 「スティックセニョール」

最近、スーパーや百貨店でも目にするようになったブロッコリーの新品種「スティックセニョール」。別名茎ブロッコリーとも呼ばれ、ブロッコリーと中国野菜の芥藍（カイラン）を掛け合わせて、もともと日本で人の手（自然交配）によって開発された野菜だ。これまであまりお目にかかることがなかったのは、国内市場で出回るよりも先に、アメリカに輸出したところ予想外に人気が出て、最近日本に逆輸入されるようになったためだ。ビタミンが豊富で栄養価が高い上に、たべかたもボイルやフライ、ロースト、蒸し、グリルと幅広い調理法でおいしくいただける。形が菜の花にも似ていて、さっと茹でれば鮮やかなグリーンの色合いで料理に彩りを添えてくれる。見た目にもお洒落な野菜なので春の食卓にも新鮮なムードをもたらしてくれるだろう。


「スティックセニョール」のおいしいいただきかた

○スティックセニョールのプチココットキッシュ
1品目は、ふんわりやさしい食感のキッシュを小さなかわいいココットに入れて焼き上げた「スティックセニョールのプチココットキッシュ」。
キッシュの中身にはよくほうれん草が使われるが、茹でたスティックセニョールを入れても彩りよく仕上がっておすすめ。材料を入れてオーブントースターで焼くだけのお手軽レシピ。

≪作り方≫
1．スティクセニョールは、沸騰した湯で1分程度ゆでて水気をふき、2cm幅に切っておく。
2．ココットに?を入れて、合わせておいたAを注ぎ、オーブントースター（500w）で5分〜6分、表面に焼き色が付く程度に焼く。

≪材料（直径7?のココット4個）2人分≫スティックセニョール 4本、A（卵 1個、生クリーム 100cc、塩 小さじ1/2、こしょう 少々、はちみつ 小さじ1）


○スティックセニョールのグリル日本酒とブルーチーズのソース
2品目は、茹でて軽くグリルしたスティックセニョールに日本酒とブルーチーズの絶妙な味わいがマッチした「スティックセニョールのグリル日本酒とブルーチーズのソース」。ポイントは、スティックセニョールをグリルして香ばしさを加えることと、ソースの隠し 味に日本酒を入れるところ。味わい深いブルーチーズの豊かな香りが野菜の甘みを引き立てる大人な一品。ワインのおつまみにも最適。

≪作り方≫
1．スティクセニョールは、沸騰した湯で１分程度ゆでて、水気をふいておく。
2．フライパンを熱してオリーブ油を入れて、?を軽く焼き色が付く程度焼く。
3．Aを合わせて耐熱容器に入れて、電子レンジ（600W）で20秒程度加熱してよく混ぜ合わせ?にかける。

≪材料　2人分≫　スティックセニョール5本、オリーブ油 適量、A（日本酒 大さじ1、ブルーチーズ 30g、牛乳 大さじ1）


スティックセニョールのように、時代のニーズに合わせて各種苗会社が開発している新品種は、お馴染みのメニューにバリエーションを与え食卓に新鮮さをもたらしてくれるので、他にもチェックしてみるといい。それぞれの野菜が持つ食感や旨みを活かしたアレンジメニューを活用して、ぜひ自分なりの食の楽しみを広げてみてはいかがだろうか。

（料理監修／ゆうこ 、南青山野菜基地、文／尾方実和、写真／稲毛美紗）

ゆうこ／フードコーディネーター・フードプランナー

フードコーディネーター赤堀博美氏に師事。2010年に、Food Studdio Vitaを設立。大手スーパー広告、POP撮影、食品会社商品パッケージ撮影、各種キャンペーン広告用料理作成、ＴＶドラマの劇中料理作成、フードコーディネート、レシピ監修など食を中心として幅広く活動をする。フードコーディネーター、食育アドバイザー、食品衛生管理責任者、家庭科教員免許、華道草月流師範、だしソムリエ、だしソムリエ協会アドバイザーの資格を持つ。