日経平均は既に死んでいる!危うい「インデックス」投資
日経平均が下がり続けているこの10年、「日経平均株価」ではなく、上場している会社全体を見れば、実は57%が株価を上げていた!
「いい銘柄」を見つけて売買し、ものすごいリターンをあげ続けているカリスマファンドマネジャーの藤野英人さん。現在の日本株市場における日経平均株価の「死角」と、インデックス投資の「弊害」を語ってもらった。(全5回連載)
まず、皆さんにクイズを出したいと思います。
日経平均が10年間で1000円以上も下落しているわけですから、上昇している銘柄は少ないと思われる方が多いのではないでしょうか。私は最近この質問を何人かの株式市場関係者にしてみましたが、10%とか20%という答えの人が多く、高い人でも30%という答えでした。
しかし、正解は、なんと57%です。
上昇したのは2618社中1493社と半分以上の会社の株価が上がっているのです。さらにこの内訳を見ると、面白いことがわかります。2001年9月の時点での時価総額で、3000億円以上の大型株と3000億円未満の中小型株に分けて計算すると、上昇した銘柄1493社のうち3000億未満が96%を占めています。
日経平均株価というのは日本を代表する大企業225社の株価の平均で、ざっくり言えば、全上場企業の上位10%の企業でほぼ占められています。
また同様にTOPIX(東証株価指数)も全銘柄の加重平均であり、時価総額の大きな大型株の値動きによって支配的な影響を受けます。
つまり、私たちが普段ニュースなどで目にしている日本の株価指数というのは、大型株の値動きによって左右される指数であり、これらの株価指数が低迷している原因は、ひとえに大型株の不振によるところが大きいのです。
このことから、現在の日本では、上場企業の半分以上は上昇しているのに、株価指数は大きく下落してしまうという現象が起きていることがわかります。日経平均株価やTOPIXを見ているだけでは、相場全体のことはわからないと言えるのではないでしょうか。
私が最近思うのは、これからの投資を考えた場合に、本当にインデックスの投資信託を積み立てる投資で大丈夫なのか、ということです。
今、いわゆるインデックス運用が花盛りです。インデックス運用というのは、日経平均連動型の投資信託やTOPIX連動型投信など、株価指数への連動を目指す運用のことで、市場の平均的な成績を狙おうというものです。
