先進国並みの株式売買ソフトを開発するスリランカ企業

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 以前ロンドン証券取引所のシステムをスリランカの企業が開発したということを紹介してスリランカのソフト開発力が高いことを紹介しました。今回もスリランカの技術力が高い事を感じさせる会社を紹介したいと思います。

 非公開企業でスリランカとアメリカに拠点を持っており、マイクロソフトやオラクルなどの公認パートナーでもある「IronOneテクノロジー」という会社があります。

 同社はスリランカのオンライン株式売買ソフトウェア開発におけるリーディングカンパニーと言われています。

 最近スリランカの主要な証券会社2社が「IronOneテクノロジー」社が販売している“Atrad”と呼ばれるオンライントレードシステムの導入に合意し、同社のシェアは約35%と高いシェアを誇るようになりました。

 同社が提供する株式売買オンライントレードシステムには、最近の改良によってファンダメンタル分析やテクニカル分析のツール、リスク管理ツール、アカウント管理、企業ニュース、掲示板など日本の証券会社やFX会社が提供する売買ソフトと同じようなスペックを備えたソフトウェアになっている。  最新のオンライントレードシステムはインタネットエクスプローラ(通称IE)とFireFoxという主要なブラウザーをサポートし、ブラウザー上から取引が可能である。またブラウザー上よりもよりリッチなインターフェースを備えたデスクトップアプリケーションも用意され、さらに携帯端末からも利用可能なモバイル版も用意されている。

 このような先進国の株式売買環境と遜色ない取引環境を提供することによって、同社はコロンボ証券取引所の成長を支えることになるだろうと現地メディアの取材に対してコメントしている。

 現在同社のソフトウェアは、スリランカのみで展開されているが、イギリス・カナダで代理店を任命し、海外投資家へのアプローチも開始している。

 同社は他にも銀行・証券会社のバックオフィス業務のサポートをはじめ、アイフォーンやブラックベリーなどスマートフォンアプリの開発をはじめ、アウトソーシング開発など幅広く事業を展開している。

 同社の高い技術力が買われてか、スリランカに数十ある証券会社・ブローカーの内Capital Trust証券、NDB証券、Heraymila証券、CT Smith証券、Assetline証券、Taprobane証券、Richard Pieris証券、Claridge証券などで同社のシステムが採用・使用されている。

 新興国の企業へソフトウェア開発をアウトソーシングすることは珍しくないが、アウトソーシング先としてはインドやベトナムといったところをよく目にする。今回紹介したスリランカのように技術力がありながら世界からは注目されていない、そんな地域はまだまだありそうだ。(執筆者:しむしむ 編集担当:サーチナ・メディア事業部)