ドジャーズの黒田博樹が金曜日のエンゼルス戦に先発登板し、7回を無失点に抑える好投で、5月17日以来の白星を手にした(7月2日付ロサンゼルス・タイムズ)。

 6月は防御率2.12にもかかわらず、味方の援護に恵まれず1勝もできなかった黒田だが、この日は4回までに毎回1点ずつの援護をもらった。チームは7回にも1点を追加。黒田は7回を投げ、エンゼルス打線をわずか3安打に抑えて、5対0でドジャーズが勝った。

 黒田の投球が変わったわけではない。「どんな状況でもぼくのアプローチは同じだ」と黒田はいう。「これまでの4回の登板となにも変わっていない」

 変わったのは結果だけだ。黒田は「今夜はよく眠れそうだ」と笑った。この日の勝利で黒田の成績は6勝9敗となったが、敗れた9試合でドジャーズが得点したのは合計21点にすぎない。トレードのうわさも出たが、黒田の契約には拒否権が含まれている。黒田は「今年で4年目でチームメートとも親しくなったし、このチームに愛着もある。ぼく自身はシーズン終了までこのチームでプレーしたいと思っている」と述べた。

 ところで、この日は両チームともにふたつずつ死球を出した。滅多に死球を出さない黒田だが、初回と7回に死球を出した。特に、2度目については、7回表にエンゼルスのリリーフ投手、ボビー・カセーバがA.J.エリスに投球を当て、その裏、黒田がマーク・トロンボの太ももに当てたため、審判から警告を受けたが、それ以上の騒動には発展しなかった。

 試合後、エンゼルスのマイク・ソーシア監督は「初球から打者を狙って投げた。わざと当てたのは明らかだ」と怒りをあらわにした。黒田は「偶然だ」と、意趣返しを否定した。