昨年11月からスタートし、才能のある新人歌手を発掘する韓国のオーディション番組『偉大な誕生』が、今年の5月27日に終了した。7月間の「歌の戦い」を経て頂点に立ったのは、中国の延辺朝鮮族自治区からやってきたベク・チョンガン(22)さん。オーディションの初期から「朝鮮族同胞」として韓国内で注目されてきたベクさんにとっては、夢であった「コリアン・ドリーム」を実現したのである。

 韓国ではベクさんに対する関心が集まった。彼が3億ウォンの優勝賞金の一部を寄付すると語ったことも、韓国社会からは称賛の声が止まらずにいる。韓国人ブロガーのヒジチャン(ハンドルネーム)氏は、「ベクさんがまだコリアン・ドリームを叶えたとは言えない」とつづっている。

 中国延辺出身で背も低くて美男子でもないベクさんがトップに上がったのは、出身や容貌で評価される「冷たい時代」において、「彼だけは成功してほしい」という視聴者らの心が投票に反映されたものと指摘。続けて「今回の優勝は始まりであり、まだ行くべき道が遠い」との見方を示した。

 ブロガーのキムヨンスン氏は、中国延辺現地ではベクさんに対する特集報道が相次ぎ、さらに韓国内でもベクさん特有の「延辺なまり」がブームになるほど人気を呼んでいるとし、「その間に朝鮮族に対するわが国の社会意識を、魔法のように一瞬に変化させた」と述べる。

 キムヨンスン氏は、「ベクさんが歌だけでなく、朝鮮族に永遠な夢をプレゼントした」と朝鮮族らが言っていると伝えた。そして韓国国民にとって関心外だった朝鮮族同胞など「国籍が違う同民族」らに対し、韓国社会が包容性があることをアピールしたと主張した。

 また「純血主義」で排他的な韓国人は、自国以外の出身は同民族でもタブー視する傾向があることも事実であり、朝鮮族同胞との深い葛藤が生み出されていると指摘。「ベクさんの優勝が未来の偉大なる韓民族の隆盛に尽くし、朝鮮族の社会変化にも連結されればという希望だ」と論じ、「ベクさんはこれから、無限競争社会の困難を乗り越えて行かなければならない“第2ラウンド”の歌手の道に立っている」と付け加えた。(編集担当:永井武)



■最新記事
【韓国ブログ】中国ネットユーザーの「反韓感情」、その理由は?
【韓国ブログ】中国人は「外見至上主義」、就職面接会が美人大会に
【韓国ブログ】韓国人の中国での善行が「中国人を韓国好きにさせる」
【韓国ブログ】韓国人が中国に抱く4つの誤解とは
各国ブログから見る日本、世界では日本をこう見る