北川景子&玉山鉄二「ラストシーンの表情に注目です」
――本作は1958年のフランス映画「死刑台のエレベーター」のリメイクという事で、ラブストーリーとサスペンスが交錯した大変大人っぽい映画に仕上がっていたと思います。有名作品のリメイクを演じてみた感想はいかがですか?
玉山鉄二(以下、玉山):初め脚本を読んだ時は、赤城という役が自分に合っているのか分からなかったんです。オリジナルが作られた当時の世界情勢と現代の日本では、重ならないところも多いので「その差をいかに自分の役で埋めていくか」という事を現場に入る前にずっと考えていました。北川景子(以下、北川):私はオリジナル作品を観ていなかったのですが、監督と相談をして、オリジナルの世界観を損なわないようすると、逆にそこにとらわれ過ぎてしまうから観ないまま現場に入りました。
――どんな事をきっかけに、役へのスイッチが入りましたか?
北川:他の撮影でもそうなのですが、現場に入る衣装を着て、実際に演技してみると自然と役に入れますね。玉山:僕もそう。現場が役を作ってくれる感じでした。
北川:私はとにかく玉山さん演じる赤城しか見えていない役だったので、恋に溺れている女性の危うさ、過激さを伝えるために、徹底して玉山さんとの時間にこだわっていました。「2人の時間を邪魔するな」という感じで、他のキャストの方との関わりを断つ事で美加代になることが出来ました。
――お2人の役は本作オリジナルのキャラクターだけあって、作品に新しいエッセンスを加えていますね。完成した映画をご覧になっていかがでしたか?
玉山:終わったあとはしばらく立ち上がれなかったです。沼にハマる感じ。最近は3DやCGなど高度な技術を用いた映画が増えていますが、純粋にストーリーだけで作品に入り込めることができました。
北川:私も本当に集中して鑑賞しました。自分が出演していているのに、1人の観客としてここまでのめり込んだ作品は初めてかもしれません。
――どのシーンにも思い入れがあると思いますが、一番の見どころポイントはどちらになりますか?
北川:登場人物がそれぞれ見せる、ラストシーンの顔ですね玉山:俺もそこ!
北川:特に玉山さんの表情がすごかった。見終わった後、思わずメールしてしまいました(笑)。
玉山:そうそう(笑)。そう言ってもらえてすごく嬉しかった。
――確かに、登場人物の焦り、あきらめなど様々な感情が入り混じった表情には圧倒されました。北川さん、玉山さんご自身は愛のための殺人を犯そうとする時籐(阿部寛)と芽衣子(吉瀬美智子)のような恋愛についてどう思いますか?
北川:そこまで人を愛せるという事に対しては、すごいと思います。でも、どんな状況であれ殺生はだめです(笑)。玉山:吉瀬さん演じる芽衣子は素敵ですが、僕、芽衣子の様なヒステリーな人って苦手なんですよ。なので恋には落ちないと思います(笑)。
・死刑台のエレベーター
