冴えない上司にいじめたくなる後輩――。

 この手の人々が多い職場に勤めている社員の中には、ことあるごとにカッとなり、周囲に対して感情の赴くままに行動してしまう人もいる。

 しかし、あまりにも傍若無人な振る舞いを続けると、逆に包囲網を作られて、足元を救われることがある。

 連載23回目は、“女帝”気取りで後輩をいじめ倒し、その勢いで上司にも楯突く社員を紹介しよう。あなたの職場にも、このような女性社員がいないだろうか。

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■今回の主人公――はい上がれない「負け組社員」

 堂本 愛(仮名・32歳)

 社員数350人の教材ソフト開発会社(本社横浜)に勤務。新規事業部である開発部に所属している。しかし、上司である課長や後輩らと上手くいかない。一時は職場で課長を凌駕する発言力を持ちつつあったが、包囲網を作られて力を失っていく。
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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

 午後6時過ぎ、堂本は向かいに座る角田たまき(24歳)に八つ当たりを始めた。どうやら、角田のミスで残業せざるを得なくなったことが不満らしい。

「だから…・・・言ったじゃない! もう忘れたの?」

「……すみません」

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