経理担当者に特化した人材コンサルティングサービスを提供するウィル・シャイン(東京都千代田区、森田貴子代表取締役)は、定量化することが難しい経理担当者の経理・財務スキルを業務内容ごとに診断し、職務経験値を総合的に分析した結果を職能カルテとして活用が可能な、経理・財務スキル診断システム「経理シャイン」のサービス提供を開始した。

 「経理シャイン」は、経理財務の経験値を自己申告により定量化する「スキルの棚卸と目標による管理ツール」で、その診断結果を知ることで自らの進路や職業選択、目標管理に役立てることが可能だ。

 すでに実践型人材育成のため、自ら主体的に目標を管理し、経理実務や業務フローを網羅的に疑似体験できる学習ツールとしても活用されている。また、限られた要員でグループ会社管理や内部統制、IFRSや四半期決算に対応するために必要な人材採用や育成に利用することができる。

 同サービスは、サービス産業振興と事業支援サービス市場の構築のため、経済産業省が発案した「経理・財務サービス スキルスタンダード」に基づき、ユナイテッドパートナーズ会計事務所が監修し開発したもの。

 経理・財務業務全般にわたる40業務ごとの経験の5段階レポートにより、自ら主体的に目標を管理し、自分のスキルの棚卸しによるスキルアップの方向性や自己の強みが明確となる「職能カルテ」の役割を果たす。

 サービスを開発した森田社長は、「経理社員が自分で専門スキルをチェックできるツールになっています。自らの職にプロフェショナルの意識を持ち、目標をもって職能を構築できる自律型人間の育成とサポートで雇用創出に貢献したい」と話している。

 同サービスの利用料は、詳細版が診断無料、結果出力に対して1万円(税抜)。お試し版の簡易版は、診断および結果出力とも無料。ウィル・シャインでは、今期100社への導入、個人利用者5万人の利用を計画している。また、同社では提携企業も募集している。

 サービスの概要は次の通り。 >http://www.willshine.co.jp/business/skill.html</u>

グローバル化で会計プロフェッショナルの役割が拡大
ソニー、人事・経理業務の一部を日本IBMにアウトソーシング
100年に一度の大不況でも不足している職種とは?

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の専門紙。「中立公正」「確かな取材活動」で情報提供を行っています。