総務省が発表した労働力調査(速報)によると、4月の完全失業率(季節調整値)は前月に比べ0.1ポイント上昇して5.1%。2カ月連続の悪化となった。一方、厚生労働省が発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント低下して0.48倍と8カ月ぶりに悪化した。

 4月の新規求人倍率(同)は0.88倍で前月を0.04ポイント上回った。正社員有効求人倍率は0.26倍で、前年同月を0.01ポイント下回った。

 有効求人(季節調整値)は前月に比べて1.0%減、有効求職者(同)は0.5%減。新規求人は前年同月比5.7%増。新規求人は2カ月連続で増加。

 新規求人を産業別にみると、前月に引き続き、製造業(36.9%増)、運輸業,郵便業(21.0%増)、サービス業(12.8%増)、教育,学習支援業(12.4%増)、学術研究,専門・技術サービス業(5.1%増)、情報通信業(3.8%増)、医療,福祉(2.7%増)は増加となり、建設業 (10.1%減)、宿泊業,飲食サービス業(3.3%減)は減少となった。また、生活関連サービス業,娯楽業(3.0%減)、卸売業,小売業(0.6%減)は増加から減少となった。

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、最も高いのが福井県の0.69倍、最も低いのが沖縄県の0.31倍。
 
 4月の完全失業者数は356万人(前年同月比10万人増)で18カ月連続の増加。完全失業者のうち「勤め先都合」は前年同月比7万人減の107万人、「自己都合」は同1万人減の102万人となった。

 就業者数は前年同月比53万人減の6269万人で27カ月連続の減少。産業別に前年同月と比べると、製造業(31万人減)、農業,林業(18万人減)、建設業(14万人減)などが減少。医療,福祉(31万人増)は大幅な増加が続いている。

2011年卒学生の4月の内々定は約3割
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