ライバル・ミランと同じように、インテルも9月に行われたU-20ワールドカップで若き逸材を発見していたようだ。U-20ナイジェリア代表MFオビオラ・ヌワンコがその選手。185センチメートルの長身で、MFパトリック・ヴィエラの後釜となり得る特徴の持ち主である。ゴールを奪う感覚にも優れており、強力なフィジカルが武器だ。足もとの技術もまずまずで、将来が有望な若手と言えるだろう。

1月に同選手の獲得を決めるものと思われるインテルは、18歳の彼をいきなりトップチームの人間として迎えるつもりのようだ。それだけ、ヌワンコへの期待は大きい。

ただし、パルマがインテルに共同保有の話を持ちかけているようだ。インテルはパルマに所属するMFダニエレ・ガッロッパやMFマクドナルド・マリガの獲得に興味を持っているため、ヌワンコの共同保有を条件に、移籍交渉を有利にしたいという考えが働くかもしれない。

インテルは近い将来に中盤補強を成功させなければいけない。キャプテンのハビエル・サネッティは安定感抜群だが、来年夏に37歳を迎える。33歳のパトリック・ヴィエラは、今シーズンいっぱい、もしくは今冬の移籍市場でチームを去ることになるだろう。また、デヤン・スタンコビッチも30歳と、今後の衰えが気になる選手は多い。さらに、リカルド・クアレスマやマンシーニはまったくの期待外れという状況で、若い中盤が求められていることは確かだ。