手塚治虫×玉木宏の映画「MW」は過激!?
7月4日、手塚治虫の同名マンガを原作とした映画『MW-ムウ- 』の全国上映がスタートし、早くも話題をよんでいる。
16年前に政府から隠蔽された事件の復讐のため、次々と殺人を犯していく主人公に玉木宏、彼を救おうと思い悩む神父を山田孝之が熱演。
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彼らの関係が複雑に絡み合いながら、物語は復讐劇から人類滅亡という狂気へシフトしていく。
感想をアップしたブロガーたちからは、
・玉木宏が演じた主人公の悪役っぷりは圧巻でしたね。
・主人公の2人がものすごくかっこ良かったです。
・善悪の狭間で揺れ動く山田孝之の演技が魅力的!
など、主演2人を賞賛するコメントが。しかし、復讐が基盤になっているストーリーだけに残酷なシーンも多く、
・むごい場面が多くて、少しだけ具合が悪くなってしまった。
・血が苦手な人には、あまりオススメできない映画です。
と、凄惨な殺人描写に苦手意識を持つ人もいた。ちなみに、この作品はPG12に指定されているので、子供に観せる場合には注意が必要である。
その一方で「原作と比べて過激さが足りない!」という意見も。実際、マンガでは同性愛なども盛り込りこまれており、禁断の問題作とされている。『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』などの、少年向けの手塚作品しか知らない人には衝撃的な内容だろう。
そこで、手塚治虫の大人向け作品に興味を持ち、kizasiで調べてみると、
・『アドルフに告ぐ』が好きすぎて、セリフを全部憶えてしまった。
・最近のマイブームは『陽だまりの樹』。手塚治虫は天才を通り越して神だ!
・規制が厳しい現代では『奇子』のような傑作はもう生まれないだろう。
といった、熱烈なファンからのコメントが目立っていた。夢を与えるだけではなく、絶望や恐怖といった人間の負の側面を描いたからこそ、手塚マンガが輝き続けるのかもしれない。
今年で丁度、死後20年を迎えることとなった手塚治虫だが、それでもなお作品は風化することなく、新しい感動や発見を人々に与え続けている。
(佐藤潮/effect)
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