アスレティック・ビルバオのMFカルロス・グルペギ(27)が2年間という長い出場停止処分を消化し、ピッチに復帰する。2002-03シーズンのレアル・ソシエダ戦(2002年9月1日)後のドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示し、スペインフットボール連盟から2年間の出場停止処分を受けた同選手。異議申し立て、処分の中断で長引いたこのグルペギ問題は国家裁判所で下された最終判決で2年間の出場停止処分が決定。そして4月24日午前0時00分、晴れてグルペギの処分が明けた。

「もう全て終わった。だから、フットボールを楽しむことだけを考えている。日曜日(27日)が何年もの新たなサイクルの始まりとなってくれたらいいね」。

 処分明け後、初めての記者会見の席でそう語ったグルペギ。また数日前、カパロス監督は今週末にサンティアゴ・ベルナベウで行われるレアル・マドリー戦でグルペギのスタメン起用を示唆。これについて「ちょっとビックリしたよ。監督とは話していたし、レアル・マドリーのビデオをいくつか渡してくれたけれど、具体的なことは何も言わなかった。でも、日曜日の会見の後、連絡をくれて、そう言ってくれたんだ。監督がここに来て以来、僕を信頼してくれているし、今はその信頼に応えるべき時だね」とコメント。

 出場停止期間中もチーム練習に参加し、公式戦以外の試合には出場していたグルペギだが、あまりにも長い間、実践から遠ざかっているため、最初にボールに触るまではナーバスになるだろうと不安な気持ちも明かしたが、すべてを忘れ、ただ試合に集中したいと意欲をのぞかせた。

 クラブ、チームメイト、ファン、家族や友人など多くのサポートを受け長くつらい時期を乗り越えたグルペギ。誰もが、そして彼自身が待ち望んでいた時がやってきたのである。

(スペイン通信)