23日にチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦を控えたバルセロナのFWエイドゥル・グジョンセンは、勝負の鍵を握るのはベテランの力だとコメント。中でも、マンUのMFポール・スコールズは「クリスチアーノ・ロナウドより警戒すべき選手」と語っている。

 CLの決勝進出を賭けたマンU対バルセロナの一戦では、クリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシーが現時点での“世界最強選手”を決める対戦としても注目を集めている。両者の出来が勝敗を決めるとまで言われるほどだ。

 しかし、2006年までチェルシーでプレーしていたグジョンセンは、スコールズの存在こそが試合の行方を決めると断言。自身の対戦経験を語り、マンUの強さの秘密を語っている。

「ロナウドとメッシが試合の結果を決めるわけじゃない。もし2人のプレー試合で勝敗が決まるのなら、彼らをボクシングのリング上で戦わせればいいだけのことだ。それに、僕自身はロナウドよりも、スコールズのプレーに魅了されているんだ。僕がこれまで見た中で、一番完成された選手と言えばスコールズになるね。彼のワンタッチプレーは本当に凄い。同じピッチにいても、彼には近づけないような感覚に陥るんだ。もちろん、ロナウドやメッシのような選手は、その技術で試合の行方を変えてしまうことが出来る。でも、試合はチーム同士の対戦なんだ。だからこそ、スコールズのようなベテランが試合の鍵を握るんだ」

 快進撃を続ける今シーズンのマンUを中盤で支えるスコールズ。マンU一筋16年の仕事人は、相変わらずの影響力でチームを牽引している。過酷な戦いが予想されるバルセロナ戦でも、その冷静なプレーでチームを勝利に導くことが出来るだろうか。