「もうこれ以上我慢できない」。レバンテの選手たちの我慢も限界に達した。給料未払い問題を一向に解決できないクラブに対し最後通牒をつきつけた。選手側は来週末(4月26日、27日)に行われるリーガ第34節の公式戦ストライキを決行すると発表。その週、レバンテはレクレアティーボと対戦する予定となっている。

 選手たちの計画を“不謹慎”とし、反対する姿勢を見せるクラブ側に対し、「僕らが強硬手段に出るのは、契約通りの給料を受け取れない結果にあると思っている。この2シーズンで契約の20%から25%しか給料を受け取っていないんだ」とキャプテンであるルイス・マヌエル・ルビアレスが選手たちの声を代弁、ハッタリではないことを強調した。

 もしストライキが実施された場合、没収試合となり、レクレアティーボに勝ち点3が与えられることなるが、となると今後の残留争いにも影響が出るのは確か。さらに、次節のエスパニョール戦(第35節)、つまり2試合連続でストライキが実施されれば、レバンテはセグンダB(3部リーグ)への降格が決まると同時に、今シーズン後半戦のレバンテとの試合すべてが取り消されることになる。これにより残留争いをはじめ、リーガ優勝の行方、ヨーロッパカップ戦出場権争い、とここへきてのレバンテのストライキはリーガ全体に影響を及ぼすことになりそうだ。

 クラブ側は選手たちに給料の支払いを約束したが、財政難のクラブに給料未払い問題の解決のメドはたっていない。選手たちはすでにクラブの言葉を信じられないところまできている。問題解決に向けバレンシア市を含めた話し合いが行われる予定だが、「支払いがなければ、選強硬手段に出る」、選手たちの気持ちに揺れはなさそうだ。

(スペイン通信)