チャンピオンズ・リーグの準決勝で対戦するチェルシーとリバプールがイングランド代表MFを巡って争奪戦を繰り広げることになりそうだ。両クラブが触手を伸ばすのは、アストン・ビラでキャプテンを務めるガレス・バリーだ。

 現在7位と好調を続ける今シーズンのアストン・ビラを支えるバリー。イングランド代表でも中盤でレギュラーポジションを獲得するなど、この27歳の活躍にプレミアリーグのビッグクラブも熱視線を送っている。英国メディアでは、チェルシーとリバプールが今夏の獲得に動き出したとし、ステップアップを望むバリー自身も移籍を決断する可能性が高いと報じた。

 しかし、『スカイ・スポーツ・ニュース』の取材に応じたバリーは、この報道を全面的に否定。「アストン・ビラでやるべきことがある」と語り、自身の去就についてはシーズン終了後に考えると語っている。

「現時点ではただの噂でしかないよ。今は日曜日のバーミンガム戦のことしか考えていない。そして、出来るだけ上の順位でシーズンを終えたい。それ以外のことを考える必要性を感じないね。もちろん、自分の将来についてまったく考えないと言えば嘘になる。ただ、状況を整理するのはシーズンが終わってからだ。アストン・ビラでやるべきことはまだまだ多い。ウェストハムとの最終戦が終わるまで、自分の仕事を全うするつもりだ」

 10年間に渡るアストン・ビラでのプレーを経て、チャンピオンズ・リーグなどトップレベルでのプレーを渇望しているとも言われるバリー。指揮官のマーティン・オニール監督は、「ビッグクラブから狙われるのも当然の選手だが、出来る限りの手を尽くしてクラブに残ってもらう」と慰留に全精力をつぎ込むつもりだ。2年の契約を残すアストン・ビラにとっては、シーズン終了後にバリーが下す決断を、固唾を呑んで見守ることになりそうだ。

ギャレス・バリー(Gareth Barry)


生年月日:1981/02/23
所属   :アストン・ビラ
国籍   :イングランド
ポジション:MF