ジョニー・デップ

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ジョニー・デップとティム・バートン監督コンビによる6作目の映画「スウィニー・トッド フリート 街の悪魔の理髪師」が、1月19日より全国ロードショーとなる。ジョニーとバートン監督が来日し開催された、ジャパンプレミアの熱気覚めやらぬ六本木にあるグランドハイアット東京において、来日記者会見が行われた。

同席したプロデューサーのリチャード・D・ザナックは、「僕にとって一番、誇りにしたい映画。もともと、ニューヨークのブロードウエイで上演されていたミュージカルで、オペラ的な作品にティムが現代的な雰囲気を追加した。それに、ジョニーがロックの感じを出ている」と、作品への自信をのぞかせた。

ティム・バートン監督はジョニーの歌について、「原作のミュージカルは、非常に音楽が美しく、悲劇、ラブストーリー、ユーモア、寂しさ、全ての要素が一つの作品の織り込まれている珍しい作品。今回の映画では、ジョニーが歌ってくれ、私にとって大きな驚きだった。普段、歌っていない人にとって、歌うということは大きなチャレンジだったと思う。非常に難しい音楽であるにも関わらず、彼は感情もきちんと入れ、現代的な要素や個性も入れ込んで歌ってくれた。俳優が歌うことにこだわったには、感情をきちんと表さなければならないから。ジョニーの歌声が、皆さんに届くんだからね」と褒めた。

一方、ジョニーは自分が演じたスウィニー・トッドについて、「悪魔、邪悪と思っていない。彼は、判事によって自分の全人生を奪われたときに死んだんだと思う。その後は、復讐のためだけに生きていたんだ。自分が演じたからというのではなく、非常に魅力的なキャラクター。本当にクラッシックホラー映画に出てくる人物だと思う。この映画を見て、床屋に行くのが怖くなったという話をよく聞く。その理髪師が歌を歌ったら怖いよね」と評した。

また、自分の肉の味は?という質問に、ジョニーは「カエルの足のような味。苦いかもしれない。から揚げにして」と、会場の笑いを誘う一幕も。ちなみに、バートン監督はチキン、ザナックはシャークだという。

ジョニーとバートン監督は、1990年の「シザーハンズ」で始めてコンビを組んで以来、2005年の「チャーリーとチョコレート工場」など、今回で6作目となる。

バートン監督は、「ジョニーは、毎回違うキャラクターを見せてくれる。昔の俳優が、作品ごとに全く違う演技を見せてくれるのと同じで、本当に芸術作品を作っているという気持ちになれる。私にとって、とてもエキサイティングだ。」 そして、ジョニーは「残念ながら、芸術をサポートしない映画業界に中にあって、彼は本当のアーティストだと思う。ビジョンを持っているし、作家性があり、非常に独創的で、妥協しない。まさに彼のビジョンで映画ができている。そういうところを尊敬するよ」と、お互いをたたえあって記者会見は終了した。

ジョニー・デップが演じる殺人鬼スウィニー・トッドが、どのような美声を聞かせ、恐怖を駆り立てるのか。映画館で感じてほしい。


監 督:ティム・バートン
出 演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール ほか

配 給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/

2008年1月19日より、全国ロードショー