有限会社ヴァイスブラウレジデンツ 代表取締役 磯野圭作氏

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サブカルチャーの街であるアキバには、ほかの街ではあまりお目にかかれない面白いショップが多い。模造武具の店「武器屋」もそういったショップのひとつ。武器マニアでなくても、ワクワクできる不思議な世界をもった店鋪だ。

■不必需品が必需品! - 磯野氏

今回、「武器屋」の仕掛け人である有限会社ヴァイスブラウレジデンツ 代表取締役 磯野圭作氏にお話を伺うことができた。磯野氏は、かつてアキバでバイトをしていた経験があり、いつの日かアキバに自分の店を出したかったという。同社はもともとは映画の大道具を扱っていた会社で、東京で模造武具の店舗を出すにあたり、似合う街はやはりアキバしかなかったという。
剣を持つ 磯野氏全身タイプの西洋甲冑
剣を持つ 磯野氏全身タイプの西洋甲冑

お店の一番の特徴を磯野氏にうかがったところ、「一般社会で実用性があるものはひとつもない」との驚くべきこたえがかえってきた。磯野氏によると、人間は一定の社会的レベルに達するとゲイジ的欲求を欲し、見栄をはるためのモノが欲しくなるのだそうだ。生活に必要なモノ(必需品)が行き渡ると、次に欲しくなるモノが不必需品なモノだという。磯野氏の言葉を借りれば「不必需品が必需品」になるという訳だ。

日本は世界でも屈指の「刀剣類所持規制」の厳しい国である。「武器屋」が扱っている商品は、すべて「模造武器」と呼ばれるモノだ。お客さんは、年齢を問わないそうで、なんと3割は女性客だという。詳しくうかがってみると、コスプレのアクセサリとして商品を購入されることが多いそうだが、女性購入者の3割のうちの1割は本当に武器が欲しい女性というから驚きだ。

同店は国内で流通している模造武具であれば、ほとんどの商品を取り扱っており、自衛隊に儀礼刀も卸している。映画やテレビ番組にも模造武具を提供、よく知られた映画では山田洋次監督の「隠し剣鬼の爪」の武器も同社からの提供による。同作品は、日本アカデミー賞の最優秀美術賞も得られたことからも、同店の商品クオリティが高いことがうかがえる。
一番上の刀が「自衛隊儀礼刀」18万円(税込み)模擬刀剣類
一番上の刀が「自衛隊儀礼刀」18万円(税込み)模擬刀剣類

一番高価な商品をうかがってみたところ、カタログ上は平安時代の鎧とのことで、気になるお値段は300万〜500万円。専門の職人さんによる特注の甲冑であれば、いくらでも凝ることができるので、価格に上限はないという。
今後は、幕末関係の商品、具体的には明治時代の武器を充実させていきたいとのこと。アキバで益々目が離せない店となりそうだ。

■唯一の実用品はマゴの手

「武器屋」は、JR秋葉原駅電気街口を降りて中央通りを渡り、ヤマギワリビナの裏通り宝ビル4階に店を構える。取扱商品は、模擬刀剣や防具。店内に一歩足を踏み入れると、そこはまるで中世のヨーロッパであるかのような錯覚さえ覚える。磯野氏によると、取り扱い商品はすべて何らかの歴史的な裏付けがあり、実用性がない(実際に使えない)以外は忠実に再現されているそうだ。
「武器屋」で販売されている模造武具の数々「武器屋」の入口から店内を見た様子
「武器屋」で販売されている模造武具の数々「武器屋」の入口から店内を見た様子

「武器屋」で唯一の実用品は、刀剣の形状を模したマゴの手。時代劇によく登場する小判入りのお菓子を模した「これでよしなに」も、同店のオリジナル商品。模造小判付きで、5枚に1枚金箔が貼られている。
刀剣の形状を模したマゴの手 500円(税込み)小判入りのお菓子「これでよしなに」5枚入り525円(税込み)/20枚入り1,050円(税込み)
刀剣の形状を模したマゴの手 500円(税込み)/td>小判入りのお菓子「これでよしなに」5枚入り525円(税込み)/20枚入り1,050円(税込み)


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