【アキバ物欲】自衛隊も御用達の武器の店!実用性のないモノこそが必需の品だ

■不必需品が必需品! - 磯野氏
今回、「武器屋」の仕掛け人である有限会社ヴァイスブラウレジデンツ 代表取締役 磯野圭作氏にお話を伺うことができた。磯野氏は、かつてアキバでバイトをしていた経験があり、いつの日かアキバに自分の店を出したかったという。同社はもともとは映画の大道具を扱っていた会社で、東京で模造武具の店舗を出すにあたり、似合う街はやはりアキバしかなかったという。![]() | ![]() |
剣を持つ 磯野氏 | 全身タイプの西洋甲冑 |
お店の一番の特徴を磯野氏にうかがったところ、「一般社会で実用性があるものはひとつもない」との驚くべきこたえがかえってきた。磯野氏によると、人間は一定の社会的レベルに達するとゲイジ的欲求を欲し、見栄をはるためのモノが欲しくなるのだそうだ。生活に必要なモノ(必需品)が行き渡ると、次に欲しくなるモノが不必需品なモノだという。磯野氏の言葉を借りれば「不必需品が必需品」になるという訳だ。
同店は国内で流通している模造武具であれば、ほとんどの商品を取り扱っており、自衛隊に儀礼刀も卸している。映画やテレビ番組にも模造武具を提供、よく知られた映画では山田洋次監督の「隠し剣鬼の爪」の武器も同社からの提供による。同作品は、日本アカデミー賞の最優秀美術賞も得られたことからも、同店の商品クオリティが高いことがうかがえる。
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一番上の刀が「自衛隊儀礼刀」18万円(税込み) | 模擬刀剣類 |
一番高価な商品をうかがってみたところ、カタログ上は平安時代の鎧とのことで、気になるお値段は300万〜500万円。専門の職人さんによる特注の甲冑であれば、いくらでも凝ることができるので、価格に上限はないという。
今後は、幕末関係の商品、具体的には明治時代の武器を充実させていきたいとのこと。アキバで益々目が離せない店となりそうだ。
■唯一の実用品はマゴの手
「武器屋」は、JR秋葉原駅電気街口を降りて中央通りを渡り、ヤマギワリビナの裏通り宝ビル4階に店を構える。取扱商品は、模擬刀剣や防具。店内に一歩足を踏み入れると、そこはまるで中世のヨーロッパであるかのような錯覚さえ覚える。磯野氏によると、取り扱い商品はすべて何らかの歴史的な裏付けがあり、実用性がない(実際に使えない)以外は忠実に再現されているそうだ。![]() | ![]() |
「武器屋」で販売されている模造武具の数々 | 「武器屋」の入口から店内を見た様子 |
「武器屋」で唯一の実用品は、刀剣の形状を模したマゴの手。時代劇によく登場する小判入りのお菓子を模した「これでよしなに」も、同店のオリジナル商品。模造小判付きで、5枚に1枚金箔が貼られている。
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刀剣の形状を模したマゴの手 500円(税込み)/td> | 小判入りのお菓子「これでよしなに」5枚入り525円(税込み)/20枚入り1,050円(税込み) |
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