那須川天心(右)に判定で勝利した井上拓真

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 ボクシング4大世界タイトルマッチが27日、トヨタアリーナ東京で行われ、WBC世界バンタム級タイトルマッチで同級1位・那須川天心(28=帝拳)は王者・井上拓真(30=大橋)に0-3の判定で敗れ、王座奪取に失敗。昨年11月の同王座決定戦で敗れてからの雪辱はならなかった。

 進化は見せたが、あと一歩ですべてをひっくり返すことはできなかった。開始は距離を取って右ジャブで先手を打っていく上々の滑り出しに見えたが、4ラウンド(R)後の公開採点では2者が拓真にリードを付ける苦しい流れに。それでも、スリリングな攻防を繰り広げ、前戦で苦しんだ接近戦をうまくしのぐなど成長の跡を見せる。そして、7Rには左ストレートでダウンを奪い、その後もロープ際で連打を放つなど王者を追い込んだ。

 だが、拓真も立て直し、8R後の公開採点でも2者が拓真リード。逆転へ後がない那須川は攻勢を強め、拓真も冷静に反撃し、一進一退の攻防が続き、最終12Rは激しく打ち合ってゴング。1者が1点、2者が5点の差で那須川は涙をのんだ。

 接戦で那須川を返り討ちにした拓真はリング上で「みなさん、期待に応えました」と大喜び。「やっぱり天心選手、強いです。左ストレート一発、ダウンくらったし、成長してるなと感じました。だからこそ、自分も気合入って返り討ちにすることができました」とライバルの健闘をたたえた。

 この一戦は「これで最後だ」と銘打たれていた。その通りになるかを問われると、「自分はこの1本のベルトではなく、まだまだ集めていきたいと思います。天心選手が他の団体でチャンピオンになれば、第3戦、あり得てくるんじゃないですか」と、王座統一戦での再戦の可能性を示唆した。