「日本代表で得点を量産」「チームを勝たせられるように」初招集のマリノス谷村海那が見据える目標と決意。凄まじい活躍の背景にあったいわきでの経験
9月17日の日本代表メンバー発表を受け、初招集された横浜F・マリノスの谷村海那は、翌18日にクラブハウスで行なわれた会見で、改めてそう心境を語った。
少し緊張しながら話す姿は、2025年7月に自身初のJ1挑戦のクラブとして選んだ横浜FMでの加入会見の時と変わらない。
日の丸を背負う重みを訊かれて、「小さい頃からの夢でした。責任と覚悟を持って戦いたい」と多くを語らないのも谷村らしいが、そんな28歳からは自信も感じられる。
国士舘大から20年に当時JFLだったいわきFCに加入した谷村は、クラブのJ3とJ2昇格に貢献。24年にはJ2で38試合・18得点をマークし、ベストイレブンに選ばれた。
それらの活躍が評価され、25年7月にJ1の横浜FMへステップアップ。デビュー戦となった第24節・名古屋グランパス戦で早速ゴールを奪うと、そのシーズンは15試合・6得点。百年構想リーグでは19試合・10得点。そして26/27年シーズンは7節を終えて6得点。加入からここまでの約1年間で41試合・22得点と、2試合に1点のペースでゴールを量産している。
凄まじい活躍を見せる谷村は、横浜FMでのここまでの1年をこう振り返る。
「ここまで点が取れているのは、自分ひとりの力じゃないです。仲間がいて取れているのが一番だと思っているので、充実していますけど、本当に仲間に感謝しています。
加入した当時から点を取れるイメージはあったので、上手く行き過ぎている感じもありますけど、これからも点は取れると思います」
谷村が横浜FMでこれだけのインパクトを残していれば、日本代表を率いる森保一監督の目に留まるのも自然と言えるだろう。しかし、その背景には壁を乗り越えてきた過去があったという。
「いわきで試合に出ていない時に、自分がどう変わるかとか、そういうことを常に考えてきて、挫折しそうな時もありましたけど、それでも諦めず小さいことを積み重ねてきたことがここまで来れたと思います。
1年目とかはもうダメダメでしたが、そういう時に監督だったりコーチが“このままじゃ1年で終わるぞ”みたいなことずっと言ってくれて。自分は走れなかったんですけど、細かいランニングから始めて、食事とかも全部変えて、変わろうと思って、それをここまでやってきました」
ストライカーとして見据えるのは、「日本代表で得点を量産する」ことだ。そして、「チームを勝たせられるように頑張りたい」と続ける。
「代表では伊東純也選手だったり、相馬(勇紀)選手が良いクロスを上げてくれると思うので、そういうチャンスを1本も逃さないで決めるイメージはできています」
谷村がそう意気込みながら笑みを見せるあたりに、何かやってくれそうな雰囲気を感じさせてくれる。トリコロールの9番が日の丸を背負ってどんなプレーを見せてくれるか。今から楽しみだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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