リーズで3季目を迎える田中。“次も使いたい”と思わせるプレーを積み重ねて、絶対的な地位を確立できるか。(C)Getty Images

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 リーズの田中碧の立ち位置が、開幕からわずか2週間ほどで変わった。

 プレミアリーグ開幕戦のノッティンガム・フォレスト戦ではベンチ入りしたものの、出番は最後までなかった。その3日後のリーグ杯2回戦では先発し、2節・ブレントフォード戦では後半開始から途中出場。そして3節・ブライトン戦で今季リーグ初先発を任され、1アシストを記録した。試合後のファン投票では63%の支持を集め、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

 昨季終盤に先発に戻っていたが、新シーズンの定位置が保証されていたわけではなかった。プレシーズンは6試合すべてに出場した一方、最後のアウクスブルク戦で中盤の中央で先発したのは、イーサン・アンパドゥとアントン・シュタッハ。開幕時点で、田中は先発の座を追う立場だった。

 最初に存在感を示したのが、先述のリーグ杯2回戦、ノッティンガム・F戦だった。

 田中は先発すると、前半には短い時間に同じ相手から二度ボールを奪い、そのまま前へ運んで最後は自らボレーまで放った。地元メディア『MOT Leeds News』は「田中は至るところにいた」と評し、チーム最高の9点を与えた。この試合を、ダニエル・ファルケ監督も高く評価した。
 
 続くブレントフォード戦では再びベンチスタート。リーズが前半を0-1で終えると、ファルケ監督はハーフタイムに布陣を5バックから4バックへ変更し、田中を投入した。

 田中を含む交代選手が機能し、後半はリーズが押し返した。ファルケ監督は試合後、「ハーフタイムに基本布陣を変え、新しい選手を入れて、試合のコントロールを取り戻した」と振り返った。

 次のブライトン戦後には、前節の田中の働きを具体的に評価している。

「それほどスポットライトを浴びてはいなかったかもしれないが、田中は、我々が再び試合をコントロールするのを大いに助けてくれた」

 目立つ数字を残した試合ではなかったが、田中の仕事は指揮官の目に留まっていた。ブライトン戦で田中を先発に戻した理由を問われると、ファルケ監督は直前の2試合を挙げた。

「田中はノッティンガムでのカップ戦で素晴らしかったし、ブレントフォード戦の後半も良かった」

 さらに「今日は勇気のある選手を使いたかった。田中にはボールを持った時の勇気がある」と続けた。

 ブライトン戦で田中は73分までプレーし、先制点をアシストした。ゴールが決まると、とびきりの笑顔を見せた。自身はオフサイドで得点を取り消され、別のシュートはクロスバーに阻まれた。あと一歩でゴールを逃し、両手で頭を抱える姿もあった。