桑田真澄氏、高橋由伸氏

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 ペナントレースもいよいよ最終盤に差し掛かったが、気になるのは来季の巨人監督人事だ。いったい誰になるのか。関係者からの様々な情報を踏まえつつ「本命」を考えてみる。

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【写真】記者たちの間で「消去法だとこの人しかいない」と言われている巨人の次期監督候補

必須な“2条件”

 気づけば首位阪神と2.5ゲーム差。終盤でチームを立て直し、見せ場を作っている橋上秀樹監督代行の“昇格”ではダメなのか。実際、チーム内での評判はかなり良いという。

「頭ごなしではなく、コーチ陣などの意見を集約して我慢しながら采配しているところが評価されています。人柄もよく、選手たちの信頼も厚い」(スポーツ紙デスク)

 だが、仮に逆転優勝を果たしたとしても「橋上昇格はまずない」というのが、選手や球団職員、番記者全員の共通認識だ。

桑田真澄氏、高橋由伸氏

「ここで山口寿一オーナーがこれまで守られてきた“不文律”を破る理由が見当たらないからです。伝統を大事にする球団ですから」(同)

 巨人軍監督の不文律--。それが『生え抜き』と『エースか四番』だ。確かに、川上哲治、長嶋茂雄の頃から振り返っても、この2条件に反した監督は半世紀以上出ていない。そう考えると現実的な人事として、桑田真澄氏、松井秀喜氏、高橋由伸氏、原辰徳氏あたりに絞られてくる。

桑田の可能性は低い?

 球団関係者は「桑田氏はなさそう」と候補から外す。そもそも阿部慎之助前監督が電撃退任してからしばらくは、最も有力視されていた人物だったという。

「追い出されたような形でしたから、『呼び戻すいいきっかけになった』と言われていた。不文律をクリアしている候補者はごく少数。このままタイミングを逃して将来使えるカードを失うのはもったいないからです。実際、桑田さんの采配を見てみたいと望むファンは多い」(球団関係者)

 そんな大本命の評価が一変したきっかけは、8月30日、生島ヒロシ氏がパーソナリティを務める文化放送の番組にゲスト出演した時の発言だった。桑田氏は生島氏から2軍監督を電撃辞任した経緯を聞かれ、

「『来年も頼む』と言われていて、そのつもりだった。2軍監督として同じコーチングスタッフとやるつもりだったのに、ある日突然、『ユニホームを脱いでくれ』と言われた。僕がいるとやりにくいということだと思った」

 こう球団への恨み節とも取れる発言をしたのである。確かにこの時期、もし次期監督を意識しているならば出てきそうにない言葉である。

由伸氏が嫌がるワケ

 では、松井氏はどうなのか。長嶋茂雄氏が亡くなった後、メディアの前で「長嶋監督とは約束があった」と意味深に語っていたことから”前のめり”と受け止められていたが、「もうしばらく後になるのでは」との見方が強いという。

「一緒にニューヨークで暮らしている子ども2人がまだ中高生ということで、しばらくは教育を優先したいと考えているようです。球団としても、2030年に本拠地を築地へ移す際の“お披露目就任”に取っておきたいという考えがあると聞いています」(前出・球団関係者)

 そうなると、残るは経験者の高橋氏、原氏となるわけだが、ここにきて「由伸氏が嫌がっている」という噂が飛び交っているようだ。

 これも根拠となったのはYouTube番組での発言だった。7月17日、上原浩治氏のチャンネルに出演した由伸氏は、同期だった高橋尚成氏から「とりあえず1年契約と言われたらどうする?」と突っ込まれ、

「それじゃ何もできないんじゃない?」

 と後ろ向きと取れるような返しをした。

「由伸氏は、尻拭いみたいに都合良く当てこまれることを嫌がっていると耳にします。前回、球団の事情でまだ現役を続けられたにもかかわらず、引退して監督に就任したものの、たった3年でクビにされた不満が残っているのかもしれません」(前出・球団関係者)

”禊”のインタビュー

 となると、もう原氏しか残っていないが、

「『それだけは避けたい』と話す選手・スタッフは多い。もう3度目ですから、せっかく阿部さんに代わって若返りしたイメージが逆戻りしてしまう」(同)

 ならば「阿部慎之助再登板」はあり得るのだろうか。9月7日、スポーツ専門ニュースサイト「フルカウント」が、事件後初めてとなる同氏の独占インタビュー記事を配信したことが、「禊としてこのタイミングを選んだのでは」との憶測を呼んでいる。

 実際、阿部氏が語った内容は、こんなことで逮捕されてしまうのかと思うような些細な家庭内トラブルだった。今も「クビにするほどの話ではなかった」「チャンスを与えるべき」と阿部氏を惜しむ声が複数のOB、ファンから上がっている。だが、前出のデスクによると「コンプラを重視する巨人においては考えにくい」との声が大勢だという。

「とりわけ山口寿一オーナーは『暴力は絶対許されない』という厳格な姿勢で知られています。ただ、もう一度チャンスを与えたとしても、大きな批判を招く可能性がそれほど高くないことを考えると、意外とあるかもしれません」

 はたして山口氏の意中の人は、いったいーー。

デイリー新潮編集部