ロックバンド「juJoe」のボーカル・ギターを務める平井拓郎氏が、自身のYouTubeチャンネルで「『いつまでバンドやるの?』30代になったら考えるべき3つのこと」を公開した。動画では、30代に差し掛かり思うように結果が出ないバンドマンが進退を決断する際に設けるべき「3つの基準」について、リアルな実情を交えながら提言している。

平井氏はまず、1つ目の基準として「消費者金融の借金が3桁(100万円)を超えた時」を挙げる。バンドマンは個人事業主であり、マネーリテラシーが欠如した状態で借金が膨らんでいる場合、その後の事業継続は難しいと指摘。その上で「100万を超えた時に公務員になれ」と断言し、年齢的にギリギリ受験可能な地方公務員の社会人経験枠などを目指すことが、社会的信用や経済的安定を得るためのベストな生存戦略だと独自の持論を展開した。

続いて2つ目の基準に「コンディション」を提示する。酒による内臓へのダメージや気力の低下に触れ、35歳付近になると急激に新しいことへの活力が低下する「35歳寿命説」を唱えた。バンドは公務員以上に多大なエネルギーと意思決定を要する仕事だと述べ、コンディションを戻せず、ガソリンが足りなくなったと感じる場合は、引退を視野に入れるべきだと語った。

最後に3つ目の基準として「バンドメンバー」を挙げた。30代になると周囲のバンドマンが次々と辞めていくため、同じレベル感で活動できる同世代のメンバーを集めることが困難になると指摘。20代の若手をサポートにつけて活動を続ける道もあるが、目指す方向性やスキル、これまでの経験の差から違和感が生じやすいと語る。苦労しないとメンバーが集められず、「自然な形でできなくなった」時が引き際の一つの目安になるという。

平井氏は、健康状態が良く、借金がなく、信頼できる仲間がいる状態を維持することは「体感2割」と非常に難しいと総括。この厳しい3つの基準をクリアできているのであれば、それは「続ける自信になる」と語り、迷える30代バンドマンにエールと現実的なアドバイスを送った。

チャンネル情報

メジャーデビュー、ロッキン等大型フェス出演を経験した平井拓郎が、音楽業界のリアルな裏側を日水金20時に発信。 バンドの現実と成功のウラ側 夢と金の間でもがく表現者への指針 経営者視点の音楽ビジネス 実体験に基づく失敗談や業界のウラ話など、本気で音楽を志す方や好奇心旺盛な方へ届けます。