10人ほどの担ぎ手によって運ばれるみこし=27日、伊勢原市大山

 大山に夏の終わりと秋の到来を告げる大山阿夫利神社(同市大山)の秋季例大祭が27日、始まった。みこしを担いで山を下る「お下(くだ)り」が行われ、保存会の有志が慎重な足取りで麓を目指した。

 夏山期間の無事を神々に感謝する年中行事で、明治期から続く現在の形を保存会の「阿夫利睦」のメンバーが継承している。

 午前8時ごろに同神社下社を出発したみこしは最大斜度約30度もある「男坂」を下り、総勢50人が神社の参道や町内を練り歩いた。「阿夫利睦」の会長を務める三橋朗さん(67)は「注意を払いながら、今年もけがなく下りてくることができた。若い人も入ってきてくれていることが喜ばしい。しっかりと伝統を守っていきたい」とうなずいた。

 28日は祭典が行われ、最終日の29日は午後1時ごろから、みこしを安置した社務局から同神社下社に戻す「お上(のぼ)り」が行われる。