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食卓に欠かせないジャガイモ。いま、アメリカ産ジャガイモの輸入解禁に向けた動きが出ているんです。ジャガイモ輸入解禁の動きをめぐり「今年は豊作なのに…」と、生産者らが憤っています。

■「むちゃくちゃうまい」北海道・中山峠の名物「あげいも」

年間の売り上げは30万本! 北海道・中山峠の名物「あげいも」です。

「うまっ!」
「しみます」
「このために来た」
「むちゃくちゃうまい」
「ずっとここに来ようと思っていて、ちょうどよかったです」

ほんのり甘い衣につつまれたジャガイモは北海道産です。

■今年は“豊作”北海道産ジャガイモ 農家には懸念が…

阿部大輔記者(STV)
「収穫シーズンを迎え、どんどんジャガイモが掘り起こされています」

今年は豊作だという北海道産ジャガイモ。ただ、農家にはある懸念が…

ジャガイモ農家
「今年みたいに豊作の年に、わざわざ輸入のものを持ってくるというのもどうかなと」

アメリカ産ジャガイモの輸入解禁をめぐる動きです。

■米側が日本政府に求める「生のジャガイモ」輸入

現在、生のジャガイモは病害虫が国内に入り込むのを防ぐため、ポテトチップスの加工用を除いて輸入禁止に。

しかし、アメリカ側は日本政府に輸入を認めるよう求めていて、農林水産省は病害虫のリスク評価を行うなど、輸入解禁へ手続きを進めています。

輸入モノが流通することで“メリット”も。

国内のおよそ8割を占める北海道産ジャガイモの収穫量は年々減少傾向に。1キロあたりの小売価格も上がり続けています。

そこで、輸入が始まれば供給量が増え、安くなることが見込まれるのです。

■病害虫が広まる懸念…生産者ら8892人の反対署名を農水省に

しかし19日、輸入解禁の動きに生産者側が「待った」をかけました。

北海道・北見地区農民連盟 坂野和弘委員長
「日本国内にまだ発生していない病害虫が(米国産)生ジャガイモとして国内に侵入してくること、大変現場では不安に思っている」

生産者ら8892人にのぼる反対の署名を農水省へ提出しました。

懸念されるのは病害虫が広まること。

JA北海道中央会 樽井功会長
「ジャガイモの生産基盤を損なう、米国産ジャガイモの輸入を断じて容認できない」

前出の農家も…

ジャガイモ農家
「病害虫の心配。見たことない虫とか飛んで歩くようになるんじゃないか」

病害虫に弱いというジャガイモ。こちらでは畑に入る際、靴底の泥を落とすなどして対策を徹底しています。農家にとってはこれまで積み上げてきた信頼できる国産ジャガイモに、影響をおよぼしかねない事態。

ジャガイモ農家
「俺ひとり心配してもどうもならないので、これからみんなでいろいろ考えていくことだと思います」

■専門家「一度入ったら除くことができない」リスク管理が課題と指摘

専門家は、リスク管理が課題だと指摘しています。

北海道大学 小林国之准教授
「(米国産の)イモが入ってくるということに伴って、一度入ったら除くことができない病害虫のリスクというものも、同時に私たちは受け入れざるを得ない。国としてはしっかりコントロールをすることがいま求められている」

農水省は、病害虫のリスクをふまえ、引き続きアメリカと慎重に協議していく方針です。