脳科学者・茂木健一郎が解説。「好き」は脳を育てるが、同時に「自分の限界」にもなる理由
脳科学者の茂木健一郎が、自身のYouTubeチャンネル「茂木健一郎の脳の教養チャンネル」にて「自分の『好き』はいいことだけど、それは同時に『限界』かもしれない」と題した動画を公開した。動画内で茂木氏は、「好き」という感情が脳の発達を促す一方で、自分の可能性を狭める限界にもなり得るという、興味深い脳のメカニズムについて語っている。
茂木氏はまず、何かに惹かれることは脳の成長の大きなきっかけになり、「生きる上で役に立つことなら、100通りの好きがあっていい」と肯定する。好きなものを追いかけることで、中脳から前頭葉に向かうドーパミン系が働き、強化学習が起こるという。これを「対称性の自発的破れ」という物理学の概念を用いて表現し、坂の上のボールが一度特定の方向に転がり始めると、そちらへ向かって一気に加速していく状態に例えて説明した。
その上で、茂木氏は自身の小学5年生時代の原体験を振り返る。当時、周囲の男の子たちは漫画『サーキットの狼』の影響でスーパーカーに夢中だったが、茂木氏自身は『赤毛のアン』に没頭し、その延長でカナダという国や文学、英語へと興味を広げていった。一つの「好き」を突き詰めた結果が現代の「オタク」であり、彼らが多様な文化を作っていく意義を高く評価しつつも、茂木氏は「『好き』ということは、自分の限界である可能性もある」と指摘する。
自分の「好き」だけに留まらず、世界はさらに広いことを知るべきだと茂木氏は提言する。「自分が嫌いなもの、無関心なものの中に、本当は自分を伸ばすものがあるかもしれない」と語り、自身が苦手とするパーティーやゴルフを例に挙げながら、他の人が好む世界には自身の知らない景色が広がっている可能性に言及した。自分があまり好まないものであっても、それを愛好する人がいるということは、そこに何らかの魅力や価値が存在している証拠である。
最後に茂木氏は、短い人生の中で無理に苦手なことに取り組む必要はないとしつつも、周辺視野で「嫌いなことや無関心なこと」を眺めておくことで、人生の幅が確実に広がると結論付けた。自分とは違うものを愛する人々へリスペクトを持ち、世界の多様性を認めることの重要性を説く、視聴者の知的好奇心を大いに刺激する内容となっている。
茂木氏はまず、何かに惹かれることは脳の成長の大きなきっかけになり、「生きる上で役に立つことなら、100通りの好きがあっていい」と肯定する。好きなものを追いかけることで、中脳から前頭葉に向かうドーパミン系が働き、強化学習が起こるという。これを「対称性の自発的破れ」という物理学の概念を用いて表現し、坂の上のボールが一度特定の方向に転がり始めると、そちらへ向かって一気に加速していく状態に例えて説明した。
その上で、茂木氏は自身の小学5年生時代の原体験を振り返る。当時、周囲の男の子たちは漫画『サーキットの狼』の影響でスーパーカーに夢中だったが、茂木氏自身は『赤毛のアン』に没頭し、その延長でカナダという国や文学、英語へと興味を広げていった。一つの「好き」を突き詰めた結果が現代の「オタク」であり、彼らが多様な文化を作っていく意義を高く評価しつつも、茂木氏は「『好き』ということは、自分の限界である可能性もある」と指摘する。
自分の「好き」だけに留まらず、世界はさらに広いことを知るべきだと茂木氏は提言する。「自分が嫌いなもの、無関心なものの中に、本当は自分を伸ばすものがあるかもしれない」と語り、自身が苦手とするパーティーやゴルフを例に挙げながら、他の人が好む世界には自身の知らない景色が広がっている可能性に言及した。自分があまり好まないものであっても、それを愛好する人がいるということは、そこに何らかの魅力や価値が存在している証拠である。
最後に茂木氏は、短い人生の中で無理に苦手なことに取り組む必要はないとしつつも、周辺視野で「嫌いなことや無関心なこと」を眺めておくことで、人生の幅が確実に広がると結論付けた。自分とは違うものを愛する人々へリスペクトを持ち、世界の多様性を認めることの重要性を説く、視聴者の知的好奇心を大いに刺激する内容となっている。
YouTubeの動画内容
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