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プーチン大統領が北方領土を初めて訪問しました。日本政府側の対応について、日本テレビ政治部・矢岡亮一郎官邸キャップが解説します。

■高市首相「日本国民の感情を傷つけるもの」

高市首相は一報が入った13日正午以降、官邸の隣にある居住スペースの首相公邸で情報収集を続けていました。そして、取材に応じました。

高市首相
「プーチン大統領が択捉島を訪問したことに強く抗議をいたします。日本国民の感情を傷つけるものであり、断じて許容できません」

高市首相は「今回の訪問は日本国内の対露感情を一層厳しくし、中長期的な関係回復を困難にしたといわざるを得ない。このことの重大さを深刻に受け止めてほしい」とかなり強い言葉もありました。この首相の言葉、首相周辺は、日本としても「レッドラインをこえた」と受け止めていました。

■外交当局者「ついに」「まったく驚かない」

――政府内からはどのような受け止めが聞かれましたか?

ウクライナ侵攻でもありましたが、プーチン大統領には領土への強い野心があるとされています。こうしたプーチン分析を行ってきた外交当局者からは、「ついに」とか「まったく驚かない」という受け止めが出ています。

首相周辺からは「中国との連携強化の一環」「行き詰まっているウクライナから目をそらす狙いがある」などの分析。また、安倍政権時代の高官からは「プーチン大統領は戦争中で、日本は敵方。サハリンに行ったついでにこのくらいの当てつけはやる」という一方で、与党内からは「タイミングは終戦の日を狙った政治的なもの」との見方が出ています。

また、別の政府関係者からは「日本と完全に決別するというプーチン大統領の意志の表れ」との分析も出ています。

――日本は安倍政権時代に北方領土交渉にかなり力を入れていましたが、これもさらに難しくなるということでしょうか?

安倍政権時代の別の高官からは「安倍元首相が築いた日露平和条約への道はこれで完全に終わる」、今回の訪問は「北方領土でもう妥協の余地はないとの明確なメッセージ」という見方も出ています。

――日本政府としては今後何ができるんでしょうか?

ある政府関係者は「ウクライナ支援をしっかりやり続けることだけ」とロシアとの外交の余地はないと話していますが、別の官邸幹部の一人は「日本はエネルギーや木材の供給不足もあり、輸入元のロシアと完全に決別するのは厳しい」「もう少しロシアと水面下で外交のパイプを維持しておくべきだった」という声もあがっています。

一方で、北海道などには墓参りを望む元島民の方々もいます。高市政権として抗議以上の何ができるのか。日露外交は大きな局面を迎えています。