【RIZIN】クレベル撃破の秋元強真、左拳を骨折 大みそかは慎重に判断「勢いでいける相手じゃない」
元フェザー級王者のクレベル・コイケに勝利した秋元強真が、フルハウスで埋まった会場を熱狂させた激闘、左拳の負傷、そして大みそか大会の展望について語った。
【動画】秋元強真、クレベルに完封勝利も予想以上の“打たれ強さ”に驚き 朝倉未来と試合後に交わした言葉明かす
――試合を終えた率直な感想を教えてください。
【秋元】安心しました。ちょっと前まではプレッシャーがあったり、思ったよりクレベル選手が本当に打たれ強くて、左の拳を折ってしまうハプニングもありましたが、無事に勝ち切れて本当に安心しています。
【秋元】ヤマニハ選手との試合で左手の薬指あたりを折っていたのですが、多分そこをまたやってしまいました。たぶん1ラウンドで痛めて、2ラウンドはちょっと流し気味だったんですけど、なんとか大丈夫でした。
――クレベル選手のファイターとしての印象を教えてください。
【秋元】本当に打たれ強くて、殴っている手がだんだん痛くなってくるぐらいでした。喧嘩ファイトで怖いし、どれだけ目が腫れても目の奥に殺気を感じるぐらいのプレッシャーがあって、「これがみんなが言うやりづらさなのか」と感じました。
――フルラウンドの戦いの後、クレベル選手がパシッと叩いた場面で秋元選手も笑顔になりましたが、何か言葉を交わしたのですか?
【秋元】「アナタ、なんちゃらかんちゃら…」みたいに言ってくれて……変な意味じゃないですよ(笑)。試合中もけっこう話しかけてきて、僕も「ゴーゴー、レッツゴー」みたいに返していました。15分を一瞬に感じるくらい、すごく楽しく殴り合っていましたね。
――今後の目標を教えてください。
【秋元】本当はすぐにでも練習したかったんですけど、この手の状態は明日病院に行かないとわからないので。まずはしっかり治して、ベルトに向かって駆け抜けたいです。
――作戦がほぼハマっていたように見えましたが、手応えは?
【秋元】ハマってはいたんですけど、1ラウンドで攻撃を効かせた時に、僕はそれで失神させる予定だったんです。でも速攻で倒れなかったので「こんなに打たれ強いのか」と思って。組みの展開にもなっちゃいましたが、70%ぐらいは作戦通りにできたと思います。
――試合前、参考になった試合があるとおっしゃっていましたが、今その「答え合わせ」はできますか。
【秋元】クレベル選手は蹴って蹴って相手を下がらせて、慌てて手を出したところにタックルで入ってくるんです。僕はそこに絶対に手を出さないぞと決めていて、パンチをもらってもいいからどちらかに回る(サイドステップする)ことを徹底していました。1ラウンド目はほとんどがっつり触られてはいないと思うので、僕の分析は間違っていなかったのかなと。
――左拳の状態次第だとは思いますが、ストーリーとしては大みそかにシェイドゥラエフ戦かAJ・マッキー戦が期待されると思います。万全になれば大みそかを目指しますか。
【秋元】さっき(朝倉)未来さんとも話して、「ケガがあって練習時間が数ヶ月しか取れないなら、無理してやる相手じゃない」という言葉をいただきました。確かに勢いでいける相手ではないので、チームやジムのコーチとも相談して、慌てずにまずは自分の必殺技である左の拳を治したいです。
――クレベル選手の打撃のリズムは読みづらかったですか?
【秋元】みんなが「やりづらい」と言う理由がわかりました。リズムというより、とにかく打たれ強い。顔が切れても、両目が塞がってきても前に出てくる。そのやりづらさがありました。
――スタンドでボディロックを取られた際、ずっと小手を巻いて脇をくぐらせなかったのが印象的でした。ご自身ではどう捉えて戦っていましたか。
【秋元】2年前に元谷(友貴)選手にあそこの部分でやられてしまって。何ヶ月もかけてそこを研究し、重点を置いてやってきたことが生きました。
――青木真也選手との取り組みや、朝倉未来選手のアドバイスが今回の「コテ」の動きに生きたのでしょうか
【秋元】未来さんには「バックは取らせない方がいい」と強く教えてもらっていたので、そこを徹底して意識してやっていました。
――もしグラウンドになっても、そこから立ち上がれるという自信はありましたか。
【秋元】心境的には、周りから「寝技ができない」みたいに言われていたので、「見てろよ」と思って。むしろ楽しみながらやっていました。
――左の拳を負傷して2ラウンド目は流し気味だったとのことですが、追い詰めても左を出さなかったのは、痛くて使えなかったからですか?
【秋元】冷めるからあまり言いたくないですけど、試合1週間前のラストの練習で左拳を脱臼してしまって。打ったら嫌な予感がするなと思っていましたが、試合ならぶち壊れてもいいやと思って臨みました。1ラウンド目に打ったらやはり違和感が出て、これ以上使うと本当に壊れると思って2ラウンド目はセーブして、膝を織り交ぜたりしました。3ラウンド目にまた出し始めたのですが、そんな感じです。
――無理にKOを狙いに行かなかったのは、逆に言えば追い込まれておらず余裕があったからでしょうか。
【秋元】左が使えないからといって、他に武器がないわけじゃないので。最近は右フックとかも強くなっています。だから左を使わないという選択肢を取っただけです。今回は左で倒す作戦ではなく、正直「右アッパーか右フックかな」と思っていました。その2つも当たったのに(クレベル選手が)倒れなかったのは予想外でしたが、結果的にうまくいったのでよかったです。
――具体的に組まれても寝技にはいかせませんでしたが、青木選手との練習はやはり良かったですか。
【秋元】本当にやっていて意味があるなと思いました。今でも練習では(青木選手に)ボコボコにされるんですけど、それがなければ成長が止まってしまう。手が治ったらまたゆっくり、青木さんだけでなくいろいろな専門の方にお願いして、もっと「化け物」になろうかなと思います。
――試合前の動画でとんでもない価格の時計を見ていましたが、勝った後はまた買いに行きますか?
【秋元】実は、もう試合前に買ってしまっていて(笑)。「勝たなきゃ破産するぞ」と自分にプレッシャーをかけて追い込みました。
――お値段は聞かない方がいいですか……?
【秋元】それでいいじゃないですか(笑)。次の勝利でまた増やしたいです。そのために、ボーナスが欲しいです!KOできなかったけど……お願いします(笑)
