大谷翔平(C)ロイター/Imagn Images

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 大谷翔平(32=ドジャース)の全力疾走が、結果としてチームの連敗を7で止めた。

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 日本時間9日のダイヤモンドバックス戦。1-1の同点で迎えた延長十回2死一、三塁で、大谷の一、二塁間への内野安打が決勝点になった。

 このときの一塁への全力疾走だけでなく、前日の8日には失敗したとはいえ二盗を試みた。最近、やたらと走り回っていることについて、「打者専念だけに守備がない分、チームに貢献したいという気持ちと、膝はもう大丈夫だから早く投げさせて欲しいという意思表示」とみているのは特派員のひとりだ。

 試合後のロバーツ監督の会見では、「大谷の全力疾走を左膝に問題がないというアピールに感じることはあるか」という質問も飛んだ。

 ロバーツ監督は「ノーだ。アピールしているようには感じない」と否定しながらも、「勝利に貢献するために、できることをやってくれているように感じる。動き回れるのはいい兆候に違いないが、本音を言えば、より慎重に走って欲しい」と続けた。

 大谷は試合前、7月23日以来、17日ぶりにキャッチボールを再開した。30メートル足らずまで距離を延ばし、変化球も投げたが、「キャッチボールにゴーサインが出たのは、とにかく投げたい本人のモチベーション維持の意味合いが大きい」と、前出の特派員がこう続ける。

「大谷は打者専念でいる限り、今後も走りまくるでしょう。これ以上、走り回られたら、膝はいよいよ悪化しかねないし、打撃にも影響する。首脳陣が最も避けたいのは、大谷が打者として本来の力を発揮できなくなることですから」

 とはいえ、投手に軸足を置くと、打者としてのパフォーマンスに影響するのが大谷。サイ・ヤング賞を目指してスタートした今季、打撃がいまひとつだったシーズン序盤がそれを物語っている。

 大谷は6日まで出場した9試合すべてで安打を放ち、その間、35打数16安打の打率.457、4本塁打、9打点。ところが、休み明けの8日は無安打、キャッチボールを始めた9日も安打は決勝打になった内野安打1本だけ。投手としての調整を始めたとたん、打つ方がパッとしないのだ。

 二刀流にこだわりのある本人のモチベーションを維持する必要はあるけれども、かといって重心が投手に傾くと、打者として最大限の力を発揮することが難しくなる。ドジャースの首脳陣は難しいハンドリングを求められている。