月面推薬生成プラントのイメージ(日揮HD提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する月面資源利用計画を巡り、日揮ホールディングス(HD、横浜市西区)傘下で海外EPC(設計、調達、建設)事業を手がける日揮グローバル(同区)が、月面の水資源を利用した燃料生成を実証する地上プラントの詳細設計と水抽出プロセスの要素試作試験を担うことが決まった。実証試験を経て2040年までに月面プラントの本格稼働を目指す。

 同プラントは月面の砂(レゴリス)から水分を抽出し、有人月離着陸機や飛翔(ひしょう)移動機などロケットの燃料となる推薬(液体水素、液体酸素)を生成する設備。宇宙探査での現地資源利用の核となる主要インフラ構想で、将来的に月面で稼働させる燃料生成システムを地球上で実証する。JAXAが競争入札を実施し、7月22日に日揮グローバルの提案が採択された。

 日揮グループが寒冷地や砂漠など過酷な環境下でのプロジェクト遂行を通じて培った技術や経験、知見を生かし、地上実証プラントの設計仕様や開発計画の検討、プラント運用に伴うリスク評価、地上の実証環境構築の検討、海外宇宙機関との共同検討に伴う技術支援などに取り組む。

 また、水抽出実験に使用するレゴリス試料の調製や保管に係る検討、水を含んだレゴリスからの水抽出実験など燃料生成プロセスに関わる個々のコア技術について試作試験を行う。検討結果は26年度末にJAXAへ提出する予定だ。