落語家立川さぎ志として「立川さぎ志独演会」を行ったYouTuberのヒカル

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落語立川志らく(62)が「客分の弟子」として迎え入れたYouTuberのヒカル(35、高座名・立川さぎ志)による「立川さぎ志 独演会」が3日、東京・明治座で開催された。満員御礼の盛況となり、9月23日に再び明治座で追加公演が開催されることも発表された。

異色のコラボ、チケット即完売という注目の公演。オープニングでは、ヒカルが高座に上がると、軽妙かつ引き込まれるトークで会場を一気に「さぎ志ワールド」へ。YouTuberHIKAKIN氏との4年越しLINEブロック発覚劇、35歳「期待の若手」としての身体の悲鳴、1時間50万円の怪しい「ゴッドハンド整体」体験談など、切れ味抜群の最新エピソードで客席の心をわしづかみにした。

1つ目の演目は古典落語「猫の皿」。マクラの盛り上がりから一転、あえてアレンジを加えない本格派の古典落語を披露。三百両の「絵高麗の梅鉢茶碗」で猫に餌をやらせている茶屋と、安く皿をだまし取ろうとする道具屋との心理戦を見事に演じ分け、落語家としての地力の高さを見せつけた。

2つ目の演目は「まんじゅうこわい」。独自にアレンジし、シバター氏、ラファエル氏、カジサック氏らYouTuber仲間との泥臭い軌跡や、業界内の「化かし合い」を演目内に投影した独自アレンジを披露。現代のクリエーター像と伝統演目が融合した高揚感の中、最高潮の熱気でお仲入り(休憩)へ入った。

後半大トリは古典人情噺「芝浜」。怠け者の魚屋としっかり者の妻の夫婦愛を描く最高峰の演目で、理不尽なDV描写を抑え、「オープン」「42両」などの現代的で分かりやすい用語や解説を交えながら熱演。観客の涙と感動を誘った。

大トリ終了後、舞台袖で見守っていた師匠・立川志らくが登壇。「3カ月で大舞台に立ったいい弟子を持った」と大絶賛を贈り、寄席文字で書かれたプロ仕様の「めくり(名札)」を寄贈。これは「今日限りでやめず今後も続けよ」という師匠からの愛の証となった。

これだけでは終わらない。志らく師匠が退場し、大歓声の中で終幕と思われたその瞬間、ヒカルが「実はマクラで話したHIKAKINさんにLINEした話、全部ウソです!」と衝撃の告白。「高座名が『立川さぎ志(詐欺師)』ですから。これからも僕の詐欺話に乗っかってください!」と高らかに宣言。冒頭からの見事なハラ(うそ)の伏線回収に、会場全体がこの日一番の大爆笑と揺れ動くほどの拍手に包まれた。明治座での高座の様子はヒカルのYouTubeで配信決定。