最先端技術を次世代に 石川の繊維メーカー「小松マテーレ」 工場再編プロジェクトが始動
石川県能美市の繊維メーカーでことし、未来を見据えたある計画が始動しました。それは総工費300億円余り、17年かけて完成する工場再編プロジェクト。最先端の技術を次の世代につなぐ新たな挑戦です。
■小松マテーレ・米谷 俊泰 専務:
「われわれがこの場所に引っ越してきたのが1963年なんですけれども、その時に一番最初に建てた建物が、緑色の屋根の所になります。ですので、もうほぼ60年経過をしている建物ということになります」
高度な染色加工技術を武器に生地を開発し、事業を拡大してきた小松マテーレ。
■小松マテーレ・米谷 俊泰 専務:
「われわれはこういった合成繊維、ポリエステル、ナイロンと、糸で織られた織物の染色後加工を行ってますけれども、基本的には水を使ってぬらして乾かすという工程が非常に多いものですから」
そんな業界を牽引する繊維メーカーがことし5月、ある発表で大きな注目を浴びた。それが…
■小松マテーレ・米谷 俊泰 専務:
「一つずつ再編作業をしていくということになりますので、トータルするとやはり300億、もしくはそれ以上と」
総工費300億円余り。創業100周年の2043年にかけて進められる、工場再編プロジェクトだ。
その目的は、建設から60年ほど経過した工場を順次建て替え、動線を最適化すること。
ただ、この計画にはもう一つ大きな目的が…
■小松マテーレ・米谷 俊泰 専務:
「やはり非石油系の素材というのが重要視されてくると思います。バイオ由来の石油に依存しない素材というものも出てきておりますので、こういった次世代の素材を取り扱える工場というものを作っていきたいというふうに思っています」
2026年3月期の決算で、売り上げ400億円を達成した小松マテーレ。
このうち、海外への輸出事業は増加を続け、今や売り上げ全体の40パーセント以上に。
ニーズに合わせ、世界各地に販路を広げているが、そのキーワードのひとつが「環境への配慮」だという。
■小松マテーレ・米谷 俊泰 専務:
「特にヨーロッパのアパレルというのは、こういった環境配慮という部分に対する意識は非常に強い方が多いですから、そういったところとしっかりと取り組んでいくためには、欠かせないキーワードになってくるというふうに思っています」
今月上旬には、世界最高峰の見本市「ミラノウニカ」に単独ブースで出展。
環境に配慮した国際認証制度に適合した製品をアピールした。
■小松マテーレ・米谷 俊泰 専務:
「売上が増えていく、利益が増えていくということは企業ですので、これはもう求めていることにはなると思いますけれども、必ずしもその量だけを追いかけるという時代ではないというふうには思っています。やはり一番重要なのは、付加価値の追求ということになってくると思いますので」
いかに環境に優しい製品を生み出し、次の世代につなげていくか。小松マテーレの挑戦はこれからも続いていく。

