家事は気づいた方がやればいい?(B.B軍曹さん提供)

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共働きの家庭が増える中、日々の家事負担の偏りに不満を抱く人は多いでしょう。料理や洗濯といった大きな家事だけでなく、「トイレットペーパー補充」「ゴミ箱に新しい袋をかける」といった名もなき家事をこなしていると、小さな不満が溜まりやすいものです。そんな家事分担について、B.B軍曹さんが描いた作品「99%の確率で喧嘩に発展する理由」が大きな反響を呼んでいます。

【漫画】「99%の確率で喧嘩に発展する理由」(全編を読む)

作者と夫の髭さんは共働きのため「仕事帰りに気づいた方が名もなき家事をこなす」というルールを決めていました。一見すると合理的で平等なルールに思えますが、運用していくうちに作者はこのルールの限界に気づきます。それは「気づかない人は一生気づけず、気づく人だけがやり続けることになる」ため、家事分担が不平等になってしまうことです。

溜まった不満をぶつける作者に対し、髭さんは「言われたらやるけれど、気づけないことまで責められると困る」と本音を漏らします。そこで作者は「気づいた方がやる」というルールそのものが、自分たち夫婦のスタイルに合っていないのではないかと訴えました。

髭さんはその意見に深く同意し、「それなら役割分担を明確にしよう」と提案します。さらに夫「その上で気づかなかった方が相手の2倍気づく努力をする」と言葉を添えました。これによって、どちらか一方に負担を押し付けるのではなく、お互いの歩み寄りを仕組み化したのです。

読者からは「こないだ面談で同じこと上司に言いました」「今の私の心の叫びがこのポストに凝縮されてます!」など、作者の訴えに共感する声が多数あがっています。そんな同作について、作者のB.B軍曹さんに詳しく話を聞きました。

「家事が減る」よりも「ストレスが減る」

ー軍曹さん自身、特に不満を感じる家事は何でしょうか?

私の場合、もっとも不満を抱いたのは「家事そのもの」ではありませんでした。排水溝の掃除もトイレットペーパーの補充も、正直数分で終わります。でもその数分の裏には「そろそろ替え時かな」「また溜まってるな」「後でやらなきゃ」という小さな気づきが何十回も積み重なっています。

このような「自分だけが気にしている」と感じてしまうことが本当にしんどかったです。人は仕事でも家庭でも、自分の頑張りそのものより気づいてもらえないことに疲れてしまいますよね。

ーこの話し合いをするまでは、お互いに相手の考えを誤解していた部分もあったのでしょうか?

かなりあったと思います。私は「なんで気づかないんだろう?」と思っていましたし、髭は髭で「気づいた方がやればいいじゃない?」と思っていました。私が誤解していたのは、「気づかない=気にしていない」と思っていたこと。逆に髭が誤解していたのは、「気づくのが得意な人が自然にやっている」と思っていたことでした。

実際は得意だから気づくのではなく、気にしているから気づくのです。この違いに気づいた時、お互い責める気持ちがかなり減りました。

ー役割分担を明確にすることになった後、実際に変化はありましたか?

もっとも大きかったのは家事が減ったことではなく、ストレスが減ったことです。役割分担すると「作業を半分にする仕組み」だと思われがちですが、本質は少し違う気がしています。「この人も同じように家のことを見てくれている」と感じられるだけで、負担の感じ方が全然変わります。

実際、この手の問題は家事の量で起きているように見えて、突き詰めると「私ばっかり」「俺ばっかり」という孤独感で起きていることが多い気がします。だから役割分担の本当の価値は、家事を減らすことではなく「一緒に暮らしている」という安心感を増やすことなのかもしれませんね!

(海川 まこと/漫画収集家)