作家の阿木慎太郎さん死去 87歳 「闇の警視」や「されど愛の日々に」「突然の明日」など名作多数
作家の阿木慎太郎(あぎ・しんたろう、本名野上英之)さんが、6月20日に死去したことが分かった。87歳。祥伝社文芸出版部が発表した。
同社は「作家の阿木慎太郎先生が、2026年6月20日にご逝去されました。享年87歳でした」と報告。「『闇の警視』シリーズはじめ、『非合法捜査』『兇暴爺』『あのときの君を』(『ピグマリオンの涙』より改題)など、数多くの心に残る作品をご執筆いただきました。編集部としても残念でなりません」と故人をしのんだ。
阿木さんは、警察組織の内幕や社会の闇、人間の心理を緻密に描く社会派サスペンス・ハードボイルド作品で知られた作家。1975年「愛と憎しみの宴」で文壇デビュー。「されど愛の日々に」や「突然の明日」など、テレビドラマ化もされた名作を多数世に送り出した。累計111万部を突破し、映像化もされた「闇の警視」シリーズでは、正義と権力の狭間で葛藤する主人公を描き、多くの読者の支持を集めた。
長年にわたり祥伝社を中心に作品を発表し、エンターテインメント性と社会性を兼ね備えた作品を数多く世に送り出した。近年も執筆活動を続け、幅広い世代の読者に親しまれていた。
葬儀は「阿木慎太郎(先生)を偲ぶ会」として、7月26日正午から月華鎌倉で執り行われる予定。祥伝社文芸出版部は「ご愛読いただいた皆さまに深く感謝申し上げるとともに、謹んで阿木慎太郎先生のご冥福をお祈り申し上げます」とした。

