【教師の性加害】未成年にわいせつ行為をした中学校教師が逮捕…理性のタガがはずれてしまう“瞬間”
車内で少女にわいせつな行為を
また、教師による児童性加害事件だ。
6月17日、千葉県警市川署は市川市立中学校の教師・松本貴浩容疑者(32)を不同意わいせつの容疑で逮捕した。
「松本容疑者は、5月ごろに走行中の車の中で16歳未満の少女の身体を触るなどのわいせつな行為をした疑いです。被害を受けた少女の関係者からの通報で発覚しました。警察の捜査で、ドライブレコーダーに記録された映像の解析などから松本容疑者を特定しました。取り調べに対し松本容疑者は『まったく記憶にありません』と容疑を否認しているとのことです。
市教育委員会は『高い倫理観が求められる教員が、このような事態を引き起こしたことは極めて遺憾であり、許されるものではありません。心より深くおわび申し上げます』と、コメントしました」(全国紙社会部記者)
18日の朝9時ちょうどに市川署から送検された松本容疑者は、茶髪で日焼けしたいかにも陽キャという風貌。一瞬、チラッとカメラに目をやったが、足早に護送の車へと乗り込んでいった。
千葉県では4月16日に男性教師2名が懲戒免職となったことを発表した。1人は知人宅で県外の女子高生の身体を触った20代の小学校教師。もう1人はバスや電車内で女子高生3人の身体を触り、昨年12月に逮捕された30代の県立高教師だ。この教師は5月に懲役2年、保護観察付き執行猶予4年の判決を受けている。
この高校教師の事件について、裁判を傍聴した事件ライターの中平良氏は次のように語る。
「この30代の元教師は’25年12月10日の夜9時ごろ、路線バスの車内で女子高生の身体を下着の上から触るなどしていたところ、乗客に通報されて不同意わいせつの疑いで浦安署に逮捕されました。その後も過去に行っていた同様のわいせつ行為で2回逮捕されています。
逮捕時の取り調べでは、容疑を否認していましたが、3人の女子高生に対するわいせつの罪を問われることになった裁判では一転してすべての犯行を認めました」
性欲だけの問題ではない
中平氏によれば、公判でこの元教師が読み上げた反省文では、〈女性の身体に興味があったこと〉を第1の動機として挙げながらも、オーバーワークの状態で〈私自身の理性が緩んでしまった〉と明かしていたという。1人で5種類もの授業を受け持ったうえに担任を持っていた3年生の進路指導や面接練習などで持ち帰り分や土日を含めると、月120時間を超える時間外労働が続いていたようだ。
冒頭の松本容疑者の事件に関しては詳細がわからないため不明だが、教師の性犯罪が続く理由の1つには、この「仕事によるストレス」があるのではないだろうか。
「性加害が『性欲だけの問題ではなく、誤ったストレス対処法の1つ』であることは、専門家も指摘しています。私がこれまでに取材したなかでは、5人の女児に対する不同意わいせつや不同意性交等の罪で有罪判決を受けた30代の男の例があります。
男は犯行の動機について〈職場で様々な要因から大きなストレスを抱えていまして、自制がきかなくなってしまったためです〉と供述していました。上司からのパワハラや、残業代がまったく出なかったこと、本来とは違う内容の仕事をさせられたことで、〈自制心がきかなくなった〉そうです。
また、公園で遊んでいた2人の小学生男児を自分の車に乗せて連れ去り、わいせつ行為におよんだ元小学校教師(20代)は、わいせつ目的誘拐と不同意わいせつの罪で有罪判決を受けました。彼も犯行の動機については、人間関係や仕事関係の悩みを挙げており、〈仕事に行き詰まって溜まったストレスをリフレッシュしようと、公園に行ったときに小学生の子供を見かけて、性欲に負けてしまいました〉と述べていました。
彼らは実際に取り返しのつかない犯行に及んでしまっており、言いわけにしか聞こえない部分もあるのですが、ストレスを強く感じたときには理性や判断能力が鈍る、ということはいえるようです。そして理性が保てなくなったときに、自分より弱い年少者を攻撃したり、性的嗜好が露呈したりするのでしょう」(中平氏)
文科省の発表では‘24年度に児童生徒への性暴力等で懲戒処分を受けた教師は134人。在職者全体からみると0.02%だ。この数字が一般の職業と比べて高いのか低いのかを示す統計は見当たらない。だが、教員による性犯罪の原因の1つとして、激務だといわれる職場環境が関係していることは間違いなさそうだ。
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