OBS

写真拡大

自転車盗難被害を防止しようと、行動経済学の「とある理論」を活用して利用者に鍵かけをうながす看板が4日、県警に寄贈されました。

【写真を見る】「ナッジ理論」で自転車盗難予防を促す 大分市の企業が看板寄贈 盗難被害の75%が未施錠

看板を寄贈したのは、「犯罪の起きにくい社会づくりに関する協定」を県警と結んでいる賃料保証会社・ジェイリース(大分市)です。

4日は、衞藤秀樹副社長から県警・後藤和樹生活安全部長に目録が贈られました。

自転車盗難予防を呼びかける看板には「施錠ありがとう」など人の心理に働きかけてよい行動をうながす「ナッジ」の手法が用いられています。今年5月末時点で県内の自転車盗難は318件発生し、このうち239件が未施錠でした。

(ジェイリース・衞藤秀樹副社長)「いろんな方が目にするところに設置していただいて少しでも鍵をかけると、ロックするということを意識づけていただいて盗難防止に役立てていただきたい」

看板は大分市・別府市・中津市の合わせて9駅の駐輪場に設置されます。

「ナッジ」理論 実はあなたのそばにも?

この看板に用いられている「ナッジ」の手法とはどのようなものでしょうか。

「ナッジ」とは人が「なんとなく行動を選んでしまう心理」を活用して、自然に良い行動へと導く仕組みです。

例えば、トイレでよく見る「きれいに使ってくれてありがとう」などの掲示も人の感謝に応じようとする心理を活用し、清潔な利用を促進しています。

今回寄贈された看板の「いつも鍵をかけていただきありがとうございます」は、自転車の利用者がきちんと鍵をかけてくれることに先に感謝することで「それなら鍵をかけようかな」と思う人が増えることを期待しています。

こうした「ナッジ」を用いた啓発の取り組みは、全国でも行われています。

例えば、京都市ではタクシーの違法停車の取り締まりにこのような看板を設置したことで、1日あたりの違法駐停車の時間が9割近く減少したということです。

人の心理に寄り添う「ナッジ」の仕組み。今回の看板の設置により自発的な防犯の広がりが期待されます。