中井亜美 次は4回転!”浅田真央超え”ミラクルガールはジャンプもキャラクターも日本史上最強

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最年少記録を更新!

一人の少女が、世界中を虜にした。

日本時間2月23日に閉幕したミラノ・コルティナ五輪。日本のお家芸・フィギュアスケートにニューヒロインが誕生した。’10年のバンクーバー五輪で浅田真央(35)が樹立した記録を2歳更新、17歳で日本女子フィギュアスケート史上最年少メダリストに輝いた中井亜美だ。

最大の武器は浅田の十八番だったトリプルアクセル。中井はこの大技をショート、フリーともに成功させ、これまた五輪史上最年少記録となった。フィギュアスケート元日本代表の渡部絵美氏が、中井のストロングポイントを解説する。

「浅田と比べると、中井のトリプルアクセルは高さがない。高さがないのを、回転スピードを上げることでカバーしているのです。速度を出して体を3回転半させること自体は難しくない。ですが、そうすると降りるタイミングの取り方や着氷時の体勢を制御することが難しくなり、転倒リスクが跳ね上がります。

ところが、中井は膝や足首の柔軟性が素晴らしく、着氷時に力をうまく逃がすことができる。フィギュアを始める前は新体操をやっていたそうで、そこで培った身体のバネが活きているのだと思います。着氷のうまさこそ彼女の強みです」

高い柔軟性が可能にした″高速トリプルアクセル″で世界中を魅了した中井は、リンクを降りてもそのキャラクターで周囲を魅了し続けている。中学時代に3年間、担任を務めた恩師・大島実さんが、中井の素顔を明かす。

「仲間内でのアダ名は『アミーゴ』。いつもクラスの中心にいる子で、みんなに慕われていました。性格はとても真面目。海外遠征などで学校を休むことが多かったのですが、授業の合間の10分休憩を使って友達から借りたノートを必死に書き写していました。リンクに宿題を持っていって、練習の合間にやっていたとも聞きます。中学3年間で宿題を提出しなかったことは一度もありませんでした」

友達思いの一面を見せることもあった。

「実は1回だけ、中井を叱ったことがあります。1年生の時、掃除時間中に特別教室で1〜2回転のジャンプをしていたんです。私が『危ないだろ』と怒ると、中井は素直に謝りました。聞けば友達にせがまれて跳んだみたいなんですが、それを言い訳にすることはなかった。責任感が強いなと感心しました」(同前)

中学時代から「五輪に出ることが夢」と語っていた中井。ミラノの地で夢を叶えたミラクルガールの目線は、すでに次の五輪へ向いている。日本女子フィギュア界で二人目となる金メダリストになるためのカギは、やはりジャンプだ。

「本当の意味で浅田を超えるためには、トリプルアクセルを盛り込んだコンビネーションを習得できるかどうかにかかっています。中井はまだ各プログラムでトリプルアクセルを1回しか入れられていない。

それを複数回、しかもコンビで行うには、高いジャンプを跳ぶための筋力アップが欠かせない。速さに高さが加われば、次の五輪での挑戦を明言する4回転ジャンプの成功も見えてくる。彼女なら成し遂げてくれるはずです」(渡部氏)

″ジャンプの申し子″は、次の五輪でさらなる飛翔を見せてくれるに違いない。

『FRIDAY』2026年3月13・20日合併号より