大谷翔平「二刀流」史上最高のシーズンへ向けて始動! アリゾナで見せた「本気の片鱗」

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「初日ブルペン」入りに込めた決意

右手の掌にできた痛々しい血豆が、今シーズンにかける大谷翔平(31)の覚悟を表現している(1枚目写真)。

ドジャースが日本時間2月14日、米アリゾナ州でバッテリー組のキャンプを開始した。今季は開幕から二刀流でのフル回転が期待されている大谷は初日からブルペン入りし、正捕手ウィル・スミス(30)を相手に、フォーシーム、ツーシーム、スプリット、スイーパーなど27球を投じた。

「良い強度で投げているので順調だと思います」とコメントしたように、本人は3年ぶりとなるケガやリハビリのない球春の到来を待ち望んでいたようだ。そんな大谷の″変化″は、現地メディアにも伝わっている。現地でドジャースへの取材を続ける日刊スポーツMLB担当記者の斎藤庸裕(のぶひろ)氏が話す。

「まず感じたのが、例年よりも笑顔を見せるシーンが増えたことです。一昨年はドジャース移籍1年目、昨年は投手復帰に向け慎重なリハビリを進めていた時期でしたが、今年はそういった不安要素がないシーズン。プライベートが充実して、投手復帰も無事に果たしました。さまざまな心配事が解消されたことが、表情の変化に表れているのでしょう」

3月に行われるWBCでは、DH専任で登板を回避することが有力視されている大谷。レギュラーシーズン開幕まで剛腕を温存し、メジャーで過ごした8年間でいまだ手に入れていない投手最高の栄誉サイ・ヤング賞獲得を本気で目指す。

キャンプの初日に行われた取材では、「(サイ・ヤング賞について)獲れればもちろん素晴らしいと思いますし、その付近に行くというのは、それだけイニングを投げていることになる。健康で1年間回れれば」と意欲を見せた。

「昨年は67イニングに登板しましたが、サイ・ヤング賞を獲得するとなると、それを大きく上回る登板数と成績を残さなければなりません。これは打者としてもフル出場を目指す大谷にとって、昨季以上の負担になると思います。それでも彼は、絶対に二刀流を(登板数を減らす)理由にしない人ですから、目標を実現する可能性は充分にあると思いますね」(前出・斎藤氏)

ナ・リーグのサイ・ヤング賞争いは熾烈(しれつ)だ。昨年にサイ・ヤング賞を受賞したパイレーツのポール・スキーンズ(パイレーツ 23)は、187イニングを投げ216奪三振、防御率1.97を記録。つまり大谷が今シーズンに受賞するためには、180イニング前後を投げ、200奪三振以上、防御率2点未満という驚異的なパフォーマンスを目標にしなければならない。昨年のワールドシリーズで獅子奮迅の働きを見せ、MVPに輝いたチームメイト・山本由伸(27)も強力なライバルになるだろう。

「初日の投球からは、例年と比較してもベストなコンディションで挑(いど)めていると感じました。この状態なら、50本塁打&10勝も期待できます」(同前)

2月17日時点では屋外でのフリー打撃の様子は公開されていないが、大谷の右手を見れば、キャンプ開始前から徹底的に振り込んでいたのは一目瞭然。まさに血のにじむような努力を重ねて臨む’26年が、大谷にとって史上最高の二刀流シーズンになることは間違いない。

『FRIDAY』2026年3月6日号より