SixTONES

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<MV Chart Forcus>

 毎週更新される「YouTube Music Charts」ウィークリー ミュージック ビデオ ランキングより、MVをはじめとした音楽関連の新着動画から上位10作品/楽曲を取り上げ、ランキング化&レビューしていく連載「MV  Chart  Focus」。2月6日~2月12日のウィークリー新着のTOP10は以下の通り(※1)。

(関連:【動画あり】SixTONES「一秒」ミュージックビデオ

1位:SixTONES「一秒」MV YouTube ver2位:青山テルマ feat. SoulJa「そばにいるね」THE FIRST TAKE3位:M!LK「爆裂愛してる」Official Audio4位:Aぇ! group「Fashion Killa♡」MV5位:IVE「BANG BANG」MV6位:『ちゃんげろソニック2026』メンバー「Blessing」歌ってみた7位:back number「どうしてもどうしても」Lyric Video8位:WEST.「これでいいのだ!」MV9位:MAZZEL「BANQUET BANG」Dance Practice10位:町田ちま・北見遊征「JANE DOE」Cover

■アスリートの想いを編んだ「一秒」

 今回取り上げるのは、SixTONESが3月18日にリリースする両A面シングルのうちの一曲「一秒」のMVだ。本作は現在開催中の『ミラノ・コルティナ2026オリンピック』の日本テレビ系アスリート応援ソングで、メインキャスターを務める荒川静香やスペシャルキャスターの櫻井翔がこれまで取材してきたアスリートたちの声をもとに制作された。作詞曲は、SixTONESに数多くの楽曲を提供してきた佐伯youthK。タイトルには努力や葛藤、涙した日々など数え切れない“一秒”の積み重ねが、自信や力強さとなるという思いが込められており、選手たちはもちろん、夢に向かって進み続けるすべての人の背中を押す楽曲に仕上がっている。

 MVはジェシーのソロ歌唱シーンからスタート。タイトルバックでは雪山を背景に、カジュアルな冬の装いに身を包んだメンバーが揃い、『冬季オリンピック』に合わせた楽曲であることを印象付ける。そして軽快なホーンセクションとバンドサウンドのイントロが鳴り響くなかで映し出されるのは、フィギュアスケートやアイスホッケー、スキーやスノーボードなどウィンターシーズンを代表する競技の数々。〈湧き立つ感情が 走り出す方へ〉と歌い出す森本慎太郎の声と、スケートリンクやゲレンデへ飛び出していく選手たちの背中が重なり、冒頭から早くも胸が熱くなる。続く歌唱シーンでは、競技に向かう選手たちの姿がたびたびカットインし、一つひとつの言葉に想いを乗せるかのように情感たっぷりに歌い上げるメンバーを映していく。メッセージ性の強い歌詞に負けない歌唱スキルの高さをしっかり見せる構成は、今作でも一貫している。

 サビでは降りしきる雪のなか、全員でユニゾンを披露。爽やかで疾走感あふれるメロディとエモーショナルな歌唱が、雪景色と真逆の熱を伝えていく。ゆったりとした曲調に転換するCメロでは、1フレーズずつ歌い繋ぐメンバーがアップで登場。その歌声は、転倒したり試合に敗れたり、悔しさをにじませるアスリートたちに寄り添うように優しい。

■歌詞の持つメッセージに切実さを与える歌声、加速するグループの現在地

 大サビの歌い出しは京本大我。次いで、全員での渾身の歌唱へと続く。暗がりに浮かび上がる雪原を舞台にしたのは、勝負の直前の孤独や緊張感のメタファーだろうか。それは同時に、派手な演出もないモノトーンの空間で、ただストレートに歌を届けようとするSixTONESの覚悟の表れにも見えた。疾走感を保ったまま突入するアウトロは、〈ずっと夢まで 繋がってゆくんだ〉のフレーズに乗せ、それぞれの競技で努力を重ねる選手たちを活写。ラストの〈La La La…〉が、仲間と抱き合い、喜び合う姿を讃えるような祝祭感をもたらし、曲は終わる。

 今作のMVでは、ダンスは潔くカット。そのぶん、歌をフィーチャーしたことで、映像でも歌唱シーンが多く切り取られている。注目すべきはその表情だ。「一秒」は曲調こそ明るくポップだが、歌詞には挫折や悔しさも多く描かれている。そのため、歌う表情もどこか苦しげだったり、何かを必死に願っていたりと、メンバーそれぞれの歌への感情の乗せ方が丁寧に映し出され、歌詞の持つメッセージに切実さを与えている。ダイナミックな個性が際立つ歌声と、その裏で揺れ動く繊細さ。SixTONESの持つ両面の魅力も存分に感じられるMVだ。

 またSixTONESと言えば、先月、ベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』で、デビュー6周年イヤーのスタートを華々しく切ったばかり。オリンピックの熱狂に負けじと勢いに乗る彼らの“一秒”も、積み重なった先で、やがて今よりもっと大きな“光”になるに違いない。

【SixTONES『一秒』】この冬、ミラノで戦う選手へ届ける想い|日本テレビ系2026アスリート応援ソング

※1:https://charts.youtube.com/charts/TopVideos/jp/weekly

(文=渡部あきこ)